【法廷ルポ】「アポ電強盗致死」やり直し裁判で3被告に無期懲役 3年前「よっしゃー」と叫んだ男は憮然とした表情を浮かべ「傍聴席にガンを飛ばしまくっていた」
本当に反省しているのか
判決理由の朗読では、残虐非道な犯行が再現された。 「まず被告人小松園が玄関ドアを開けた被害者を仰向けに倒して、馬乗りになって押さえ付け、被告人須江が被害者の足を粘着テープで緊縛し、被告人小松園と被告人須江が被害者の口と手を粘着テープ等で緊縛した」 「被告人酒井は、途中で被害者を落としてしまい、そのあとは引きずるように運んでいた旨供述しており、その後も横たわった状態で唸り声をあげる被害者に対して『うるせぇババァ』などと言ったり、被害者の手を払いのけたりした」 そして「被害者は2カ月程前に実施した心臓検査の結果も問題があるものでなかった」として「被告人らの暴行で死亡した」と認定した。 裁判長は須江被告について「反省も徐々に深まりつつあるように見受けられる」と述べたが、彼の所作を見ていた傍聴人の多くは同意できなかったであろう。 彼らは他に全国で6つの窃盗・強盗・強盗傷事件を起こした闇バイト仲間だった。今も後先考えず闇バイトに応募し凶悪事件を起こして捕まる若者が絶えないが、これが成れの果てなのである。 関連記事【やり直し裁判が始まる 法廷で「よっしゃー!」と喜んだ「アポ電」強盗犯 一審判決が見誤った“酌むべき事情”】では、無期懲役の求刑を退けた1審判決の内容と3被告が全国各地で起こした「7つの事件」について詳しく報じている。
デイリー新潮編集部
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