マカオLRT石排灣線の主体工事が仮検収に…年内開業目標
このほどマカオ政府公共建設局(DSOP)はマカオLRT(新交通システム)の新線「石排灣線」の主体工事について仮検収を行ったと発表。 石排灣線はコタイ地区からコロアン島の石排灣地区へ至る2駅(協和醫院駅及び石排灣駅)、約1.6キロの路線で、2021年9月に着工した。上述の2駅のほか、既存のマカオLRTタイパ線の東亞運駅と蓮花口岸駅の間に乗り換え専用駅を新設し、タイパ線との間に渡り線も設けられる。
同局によれば、石排灣線の主体工事は2021年9月に着工し、コロナ禍のほか外周部の消火栓工事の増加により施工期間に遅れが生じたとのこと。仮検収時期は5月とした。 なお、同線の主体工事は今年3月に完成しており、すでに列車の試運転も始まっている。開業時期については先に(2024)年内目標とアナウンス済みで、以降特に変更はなされていない。
目下、マカオLRTでは路線ネットワークの拡充が進んでおり、昨年(2023年)12月にタイパ線の媽閣駅延伸部が開業したほか、石排灣線と同時並行で横琴線(約2.2キロ)と東線(約7.65キロ)の建設工事も同時並行で進められている。なお、横琴線の開業目標時期についても年内とされている。 石排灣線の開業により、沿線の大型医療機関訪問者及び高層住宅群の住民はもちろん、石排灣駅が最寄りとなる複数のジャイアントパンダが飼育・展示されている観光名所「マカオジャイアントパンダパビリオン」を訪れる市民や観光客にとってもアクセス向上が期待される。