【RWS】「日本人の女の子がタイ人に勝てるわけがないと言われ…」「リングに触れることすら許されなかった」ついにラジャ王座決定戦に挑む伊藤紗弥が想いを明かす
2024年10月19日(土)タイ・ラジャダムナンスタジアム『RWS』(U-NEXT配信)にて、同スタジアム認定女子ミニマム級王座決定戦に臨む日本女子ムエタイ界の至宝・伊藤紗弥(尚武会)が、タイトルマッチ決定を受けての気持ちを自身のInstagramに綴った。 パンチで来るパヤーフォンにヒザを突き刺す伊藤 1945年に創立され、コロナ禍前までは女性がリングに上がることはおろかリングに触れることさえも許されなかったムエタイの聖地ラジャダムナンスタジアム。しかし、時代は変わって女人禁制が解け、2023年12月のRWSにて遂に78年の歴史上初となる女子王座が認定され、今回伊藤の階級であるミニマム級王座も新設された。 現在同階級の1位にランキングされている伊藤は、初代K-1 WORLD GP女子アトム級王者で2位のパヤーフォン・バンチャメーク(タイ)と王座を争う。両者は4月にRWS JAPANで対戦し、伊藤が判定勝ちを収めている。 伊藤は「相手はパヤーフォン選手と再戦になりました。一回は勝ったものの、次は相手のホームで2度は負けないとの気持ちで挑んでくると思うので、私も全力で戦いベルトを勝ちとります」と気を引き締め、ラジャ王座への想いを綴った。 「まだ日本人があまりタイで試合をしていなかった頃、私は今井会長とタイへ行き沢山戦ってきました。タイで数々のベルトを獲りましたが最初行った時、日本人の女の子がタイ人に勝てるわけがないと言われ賭けも成立しないくらいでした。 その頃ラジャダムナンスタジアムへ行き、はじめて本場のムエタイを見たとき、あまりの凄さに衝撃を受けました。もちろんそのとき女子はその舞台で戦う事もできなかったし触れることすら許されなかったので、まさかその舞台で自分が戦える時がくるなんて思ってもいなかったです。 それもそんなスタジアムのベルトをかけて戦うなど夢にも思ってなかったです」と、夢見ることさえ出来なかったことが実現して感慨もひとしおの様子。これは彼女にしか分からない感情であろう。 そして伊藤は「私にとってこれは今までの集大成です。必ず日本人女子初のラジャダムナンスタジアム王者を獲得します。皆さん日本から沢山の応援を宜しくお願い致します!」と、“天才ムエタイ少女”と呼ばれた時代から現在までやってきたことの全てを懸けて、このチャンスをものにすると宣言。 続けて「そして、まだまだ日本では女子のムエタイ選手が少ないのでムエタイをやってみたい、ムエタイって美しい、面白いって思ってもらえるような試合を魅せたいと思います。是非現地では無理でも、配信などでみていただけたら嬉しいです」と、格闘技に興味を持つ女子たちに呼びかけた。 最後には「今まで支えてくださった方々の為、自分の為、これからの女子ムエタイの為に偉大なるスタジアムのベルトを獲れるよう全力で頑張ります!」と、改めて王座獲得を誓った。
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