金塊詐取容疑で台湾籍の男2人再逮捕 「闇バイト」に応募し来日か
警察官などになりすまして約2700万円相当の金塊をだまし取ったとして、警視庁は27日、いずれも台湾籍で住居不定、無職の黄仲沢(20)、職業不詳の張永忠(39)両容疑者を詐欺容疑で再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。 黄容疑者は台湾でSNS上の「楽かつ手早く稼げる仕事」との投稿に応募し、短期滞在資格で4日に来日していた。同庁は「闇バイト」に応募した実行役とみている。 捜査関係者によると、2人は何者かと共謀して今月4~7日、東京都杉並区の60代女性に、警察官などになりすまして「あなたはマネーロンダリング(資金洗浄)犯罪に関与した疑いがあり、逮捕状が出たが、金塊を買うなど言う通りにすれば疑いが晴れる」などとうその電話をかけ、約2670万円相当の金塊を買わせ、だまし取った疑いがある。女性が指示通りに金塊を自宅玄関先に置いていたところ、7日夕になくなったという。 その数時間後、2人は東京都中野区の70代男性から約9千万円相当の金塊をだまし取ろうとしたとして詐欺未遂容疑で現行犯逮捕された。台湾から闇バイトに応募して来日し、実行役として逮捕される事件が相次いでおり、同庁は警戒を強めている。(三井新)
朝日新聞社