「チケ代は実質0円」"重課金アイドルオタク"イラストレーターえるたまさんの、「ライブがないと死んじゃう」日常とは。
「CDも、1枚なら感覚的には0円。好きなアーティストのCDが出たらとりあえず買うので。10枚くらい買ってようやく1000円くらいの感覚ですかね......。ペンライトも生活必需品なので、買わないという選択肢がないですね。 ご飯は食べなくても死なないけど、ライブは行かないと死んじゃいますよ。食費はいくらでも削れますから。最後は公園の水道水飲んでりゃどうにかなります」
それはさすがに心配になってきますが......ライブの時間がそれだけ大きなものなのだと伝わってきます。
推しは「学校の先生」
えるたまさんがそこまでライブに行きまくるのはなぜなのかを聞くと、「お祭りみたいなのが大好きなんですよ」という返事が。
「学生時代、文化祭や体育祭が大好きだったんです。ただオタク気質で陽キャなほうではなかったので、いつも空回ってましたが(笑)」
行事はもちろん、毎日友達とわいわいできる学校そのものが大好きだったそう。「推し活自体が学校みたいな感覚」だといいます。
「私にとっての推しは、友達の間での共通の話題の人。学校でいえば先生とか、目立ってる先輩みたいな存在です。 学校で先生の噂話をしたり、おもしろいよねーとか言ったりするの、楽しかったじゃないですか。でも先生と本当に友達みたいになりたいとは思わないし、うちらの噂話を先生が聞きに来るのも嫌だし。 推しとファンの距離感もそれに似てるなと思ってて。女子だけで楽しく話してるんだからこっち来ないで! みたいな(笑)。女子同士でわーきゃーするのが楽しいから、いろんなものを推してるって感じです」
『推しを拝みたい!』の中でも描かれていますが、過去にはオタク友達との同居も経験。 "推し活集合住宅"の夢を語るエピソードも出てきます。えるたまさんは、できることなら毎日、友達とライブに行きたいと語ります。
「みんなもう30代、40代になっているのに、ライブが終わって『また明日ね!』と別れる時、『学校じゃん!』と思ってすごく楽しい気分になります。大人になると、そういう機会がなかなかないじゃないですか」