（写真提供：PhotoAC）

訪れた温泉は約500湯、女ひとりで温泉を巡りまくっているという永井千晴さん。旅行情報誌編集部で働いた経験を活かし、現在は「温泉オタク会社員」としてブログなどで温泉情報を発信しています。その「温泉オタク会社員」こと永井さんが温泉の楽しみ方を紹介する当連載。今回のテーマは「お化粧を落とすタイミングと自撮りするタイミング」です。 【書影】永井さんおススメの温泉がこの一冊に!『女ひとり温泉をサイコーにする53の方法』 * * * * * * * ◆お化粧を落とすタイミングと自撮りするタイミング 担当編集さんが「些細（ささい）なことですけれど、温泉旅行って、お化粧を落とすタイミングがわからないんですよね」と話していました。 なるほど確かに、温泉浸かったらお化粧落としたいけれど、このあと観光や夕食が待っている……となれば、落としにくいですよね。 私自身にも明確な答えはなく、友達や家族と温泉旅行へ行くと「今落としちゃう?」「どうする?」と同行者と洗い場で探り合いながら過ごしています。 さて、ひとり温泉のときはどうでしょうか。

◆スッピン×二軍服のコンボは楽だけれど… 「二軍」の服を着て旅行していたとき、私はほぼスッピンでした。 誰に会うでもなく、どうせ温泉に浸かるし、と、腹をくくってスッピン×二軍服のコンボ。ツタヤにブルーレイ返しに行くような格好です。 しかしまあ、楽ですけれど、テンション上がらない。 すてきな自分で旅行したほうが楽しい、と気づいたのは、しばらく経ってからです。 洋服と違うのは、お化粧は温泉に浸かっていると落ちて、ケアが必要になること。 さすがに毎度直すのは面倒ですね。

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◆旅館ではだらだらモードに入りたい 結果私は、朝フルメイク→日帰り入浴でほんのり落ちていくのは仕方がないと妥協→旅館に着いたら、まずは温泉でお化粧を落とす→夕食はスッピン→夕食後のもう一風呂で頭と体も洗う、のリズムで過ごしています。 だって、朝は一番調子のいい状態で、自信満々に出かけたい。旅館ではさっぱりお化粧を落としてだらだらモードに入りたいし、顔に温泉を浴びせたい。 ただし、夕食前に頭も体も洗ってしまうと、夕食後に温泉に浸かったときに汗をかいてしまうので、頭と体は一日の最後にまとめて洗います。 旅館では他のお客さんも同じ浴衣を着ているので、「お気に入りの私」を用意する必要がなく、スイッチをオフに切り替えます。 二日目以降も旅程がある場合は、朝のファンデーションはだいぶ雑めに。ほぼお粉だけにして、いつでもお湯で落とせる状態にします。 せっかくの温泉、顔にもしっかり浸透させたいですから。 眉と目さえどうにかなっていたらいいか、なんて諦めも入っています。