【夏の甲子園】大社（島根）のエース馬庭、好守に感謝 落ち着き失わず9回3失点 全国高校野球選手権大会2回戦
【2回戦 大社5－4創成館】2点のリードで迎えた延長十回のタイブレーク。犠打を自ら一塁へ悪送球して無死満塁となり、死力を振り絞った。 【写真多数】大社5―4創成館 全国高校野球選手権大会2回戦 二ゴロで1点差とされ、なお1死二、三塁。ここでゴロを打たせ、途中出場で二塁に入った安井の好守に助けられて同点を阻止した。「送球ミスをせず、しっかり投げてくれた」と感謝。その気持ちを次打者にぶつけ、最後は空振り三振で締めた。「今までにないぐらいうれしかった」。大きく天を仰いだ後、左手を大きく振り、雄たけびを上げた。 三、六回に島根大会で1失策の堅守が乱れた。それでも落ち着きを失わず、九回まで3失点にまとめた。「あれで最後の勝ちにつなげられた」と胸を張り「切り替えて締めてくれた」。バックへの信頼感は変わらなかった。 次戦は強打の早実（西東京）とぶつかる。「プロ注目の打者もいる相手との対戦を自分の中での宝物にしたい」。そう誓った好左腕の雄姿はカクテル光線の中、ひときわ映えた。
中国新聞社
