〈最高視聴率63.9%の王位争奪戦〉「神にそそのかされてムリヤリ出場させられた」キン肉マンビッグボディが“ハラスメント”を重大証言…神が恐れた“火事場のクソ力”と“事件性ナシ”で片がついた大病院火事の謎
瞬間的に最強の超人強度をもった超人…
数々の名場面を生み出しながら、6チーム総勢30人余が入り乱れて戦った王位争奪サバイバル・マッチは、テレビ放送で最高視聴率63.9%を記録。結果として、スグルが新キン肉大王の座を勝ち取ったのは、史実が示す通りだ。 邪悪の神々の真意はどこにあったのか。王位争奪戦を取材した「週刊HERO」の翔野ナツ子記者が総括する。 「邪悪5神が王位争奪戦を仕向けてきた動機は、キン肉マンが持つ火事場のクソ力にありました。キン肉マンの超人強度は95万ですが、火事場のクソ力を発動した場合、超人タッグトーナメント決勝の時点で、そのパワーは7000万ほどに到達していたそうです(※コミック24巻より)。 しかも、まだのびしろを残していそうだと。このまま放置して、いずれキン肉マンが神に匹敵する力を持ってしまったら、彼らの沽券にかかわる。脅威を感じた邪悪の神たちは、過去の赤ちゃん取り違え騒動を利用し、全力でキン肉マンを潰しにかかってきたというわけです」 実際に邪悪の神5人は、キン肉マンと対戦したマリポーサ・チーム中堅のミキサー大帝に全員で力を貸与。全開の邪悪友情パワーでキン肉マンの火事場のクソ力を分離させ、天界の邪悪大神殿に封印することに成功している。 「あの時、ミキサー大帝のボディには、邪悪5神の顔が浮かび上がっていました。余談ですが、邪悪5神に憑依されたミキサー大帝は、瞬間的に超人強度が5億パワーを超えていたことになります。これは私が知る限り、過去最高に超人強度を高めた超人といえます。彼の素の超人強度は5900万パワーですからね」(同前)
新生児室のベッドが倒れていた? 出火原因は…
それはそうと、全ての発端となった災禍には、未解決の謎が残されている点にも言及しておきたい。 キン肉星連邦捜査局の元幹部が、匿名を条件に重い口を開く。 「第8病院の大火災は、表向き『事件性ナシ』と発表されているが、実は、出火の原因が明らかになっていない。病院内の失火だったのか、それとも犯罪性のある放火だったのか……。 さらに言えば、新生児室のベッドが倒れていた状況も不自然。通常、火事だけでベッドはひっくり返らない。あの大火災が地震に誘発された〝震災火事〟だったなら、揺れで室内が荒れていたとしてもおかしくないが、あの日、王都で地震が起きた記録は確認できない。つまり、新生児室のベッドは人為的に倒されていた可能性もある」 ならば、犯人はどこの誰で、目的はいったい何だったのか。 「……しかし、それらの謎も未解決のまま、新生児取り違え疑惑とともに封印された。キン肉星の王位継承が済んだ今、四半世紀前の火災の謎を話題にする者もいない。今後、再捜査されることもないだろう」(同前) 真相は歴史の闇の中だが、人間も超人も万事塞翁が馬。人生の吉凶とは、後でどう転がるか分からない。運命の王子たちは、王位争奪戦の後、死亡したままのもとのソルジャーを除き、他の超人とは一線を画すレジェンド的存在となる。そして「オメガ・ケンタウリ六銘客」が地球に侵攻してきた際、満を持して再集結。彼らは、続く天上界の波乱編に至るまで、大車輪の活躍を見せることになるのだ。 前述したビッグボディと4人のチームメイトにもついに光が当たるが――、それはまた、機会があれば紹介したい。 取材・文/落花豆男 集英社オンライン編集部ニュース班
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