<速報>なでしこJ、スイスに1-0でW杯白星発進
女子サッカーのワールドカップの1次リーグC組、日本対スイスが現地時間8日、カナダのバンクーバーで行われ、日本は、前半に宮間のPKで奪った1を守り1-0で白星発進した。残るカメルーン(ランキング53位)、エクアドル(ランキング48位)の2チームは、日本との実力差が大きく、リーグの1位通過が濃厚となる大きな1勝となった。1位通過となれば、アメリカ、ドイツという優勝候補と決勝までぶつからない組み合わせとなる。 日本は初戦にグループリーグ最強のスイスを迎えた。W杯予選では9勝1分で無敗。53得点1失点という得点力も守備力も見せ付けた内容で突破してきた。FIFAランキングは、19位だが、佐々木監督は「ヨーロッパで3番手のチーム」と要注意マークをつけていた。佐々木監督は、その重要な一戦に、W杯6度目出場、国際Aマッチ出場が200試合目となる澤をスタメン起用。右サイドバックにW杯初出場の有吉、フランスでプレーしている宇津木を左サイドバックに使い、安藤、大儀見のツートップの「4-4-2」のシステムで臨んだ。 日本は、いつもの、なでしこ流のサッカーをさせてもらえない。強いプレッシャーを受け、ディフェンスラインが押し込められる。中盤を支配して、ボールをつなぎ、チャンスを伺うという日本のリズムで運べない。佐々木監督が「ラインを上げろ」という再三にわたって指示を送ったが、スイスのスピードと、パワーに対して、受身となり、セカンドボールも拾えない。 前半11分には、11分中盤からドリブルで長い距離を突破され、縦へのパスを出された。それを受けたバッハマンとGKの山根が1対1になってしまった。これを山根が、好セーブで防ぐが、嫌なスペースの使われ方となった。 日本は、カウンター、両サイドをつかっての突破、宮間のロングクロスなど、多彩な攻撃パターンでスイスを揺さぶる。前が空いたと見るや、ミドルシュートも積極的に打つ。14分には宮間、22分には澤も遠くからシュートを放つが、いずれもゴールに嫌われた。