【惜別】2024年に亡くなった著名人を偲ぶ、メモリアルアルバム
映画界を、音楽界を、アート界をけん引してきた偉大な方々、時代のアイコン、昭和から令和まで長きにわたり芸能界で活躍を続けたタレント……。今年も、その活躍が私たちの記憶に鮮明に残る、多くの方々が帰らぬ人となりました。その偉業や軌跡を、ここで振り返りましょう。 【写真】ハリウッド黄金時代を彩る往年の映画スターたちの舞台裏スナップ44連発
小澤征爾
国内外の名だたるオーケストラで活躍した、「世界のオザワ」と評された指揮者。齋藤秀雄から本格的に指揮を学び、世界的な指揮者、カラヤンに師事。またバーンスタインにも認められ、25歳でニューヨーク・フィルハーモニックの副指揮者に就任。1972年に新日本フィルハーモニー交響楽団の創立に携わったほか、サイトウ・キネン・オーケストラを結成して音楽祭を開くなど、戦後日本のクラシック界をけん引してきた。2/6、享年88。
フジコ・ヘミング
ファーストアルバム『奇蹟のカンパネラ』がクラシック業界では異例の大ヒットを記録し「フジコブーム」を起こした、60代の遅咲きのピアニスト。なかでもリストとショパンの演奏は特に高い評価を受け、世界の著名なオーケストラと共演するなど各地でコンサートを開き、90歳を過ぎても精力的に演奏活動を続けていた。4/21、享年92。
フランソワーズ・アルディ
1960年代のフレンチ・ポップのアイコン。シンガーソングライター、俳優。セルジュ・ゲンズブールが歌詞を手がけた「さよならを教えて」が大ヒット。イヴ・サンローランやパコ・ラバンヌなど、さまざまなデザイナーのモデルも務めた。6/11、享年80。
アヌーク・エーメ
フェデリコ・フェリーニ監督の『甘い生活』や『8 1/2』など名監督らの作品に出演したフランスを代表する俳優。クロード・ルルーシュ監督の『男と女』ではヒロインを演じてゴールデングローブ賞や英国アカデミー賞を受賞。6/18、享年92。