3リッター直6FRのハッチバック、M135iは、絶対買う価値があるクルマです! 24歳の若きオーナーは只今、中古のコンパクトBMWでエンスー道修行中!!
中古車ならBMWにも手が届く!
エンジン編集部唯一の20代ムラヤマが担当する連載『若者だってクルマ好き!』。今回は、教習所に通うまで、クルマにはあまり興味がなかったという田代さん。KINTOのGR86を友人とシェアリングする生活でマイカー所有に憧れ、今やBMWの希少なFRハッチを愛してやまないエンスーになったのだ。 【写真22枚】24歳のエンスー道修行中の若きオーナーが中古で購入したBMW M135iを写真で見る ◆ロング・ノーズが最高 「斜め後ろから見たデザインが一番好きなんです。テール・レンズにつながるボディ・サイドのプレス・ラインと、コンパクトながらひと目でFRだとわかるロング・ノーズが最高ですね」 と嬉しそうに語るのは24歳の会社員、田代直也さん。筆者とは大学の同級生で、いちばん仲良くしていたうちの一人である。彼が愛車の2015年型BMW M135iを手に入れたのは大学院修士を修了して就職する直前の今年3月末で、それからちょうど半年が経つ。 「クルマに興味を持ち始めたのは教習所に通い始めてからでした。MT免許にしたのも、そのときはあまり強いこだわりではなかった。だけど、法律的にも、技術的にも、自分がそれまで出来なかったことができるようになるのが面白いなと思ったのが、運転好きになったきっかけです」 聞けば、幼い頃は新幹線の運転士か飛行機のパイロットを夢見ていたという。どちらかといえば、クルマよりもずっと大きな乗り物に憧れていたようである。 学生時代には、友達と出かけるときにはレンタカーを、家族旅行では実家のクルマを運転することが多かった田代さん。筆者のクルマ好きも相当影響したに違いない。次第にそれでは物足りなくなったという。 「レンタカーやカーシェアより自由に乗れるクルマが欲しいなと思うようになりました。自分のクルマを持つのは、当時はいろんな理由で叶わなかったけれど、中古車検索サイトを眺めるようになってから、だんだんとホットハッチが気になるようになったなぁ。はっきりとした理由は分からないけど、ちょっとスペシャルで、中古で手が届きそうな価格のクルマが多かったからだと思います」 ◆はじめてのクルマはKINTO どうにかして自由に乗れるクルマが欲しい。そこで田代さんが見つけたのが、トヨタ車のサブスクを手掛けるキントのGR86だった。 「好きなホットハッチでこそないけれど、MTのFRクーペなんてまさにスペシャルなクルマ。2人でシェアすれば現実的な値段だなと思ったときに、そんな話に乗ってくれそうな友達が頭に浮かんだんです(笑)」 何を隠そう、その友達こそ筆者なのである。詳しい経緯はエンジンWEBでのリポートをご覧いただくとして、今年の3月末までの約2年間、GR86を融通し合いながら2人で乗っていたのだ。その経験について、田代さんはこう振り返る。 「まず、ザ・スポーツカーらしいMTでFRのクーペは運転を学ぶのに良いクルマだった。シフト操作もスロットルもダイレクトで、こういうクルマは面白いなと思いました。それに、レンタカーや電車とは違って時間を気にしなくて良いし、道さえあればどんなところにも行ける。車内の空間も自分の家や部屋の延長であるようなプライベート感があって、とにかく自由な乗り物。マイカーを持つことには、他の手段にはない独自の魅力があるんだなと感じました」 就職に伴い駐車場付きの寮に暮らすことになり、いよいよ本格的に購入を考え始めた田代さん。そこで選んだのがBMW M135iなのだ。 「まず前提として、手が届く中古車から。86に乗ってみてFRが良いなと思っていたし、コンパクト・ハッチが好きなのも譲れなかった。そうするとこのクルマ一択になる。しかも、そのエンジンがBMWの3リッター直6ターボだなんて、好きな要素ばかり詰まっている最高の組み合わせ。現行の1シリーズはFFだから、このパッケージは中古でしか乗れないし、買う価値があるクルマなんです」 希望の条件に合う個体は簡単には見つからず、3、4ヶ月は探し続けたという。やっと思い通りのクルマが検索サイトに現れた翌日に見に行くと、そのまま即決。3月29日、なんとか間に合った初めての愛車との暮らしがついにスタートした。 「乗り込んでドアを閉めたら、ブルッと震えたりなんかしない密閉感の高さに驚いて、店から道路に出るときに小さな段差を下りたら、今度はボディのがっちり感に“剛性”とはこれか! と思い……。とにかく何もかもしっかりしているなというのが第一印象でした。そして半年乗ってみて感じるのは、何よりエンジンのフィーリングが素晴らしいこと。低回転域から粒が揃っていて滑らかで、まったくガサツなところがない。音も本当に良くて、ついつい回して走りたくなってしまう。スピードを出して走るタイプではないけれど、その気になれば結構速いダッシュができるのも良いですね」 次にステップアップするなら、愛車と同じエンジンのM2(F22型)か、4リッターモデルのポルシェ718ケイマンが欲しいのだという。今やすっかりエンスーの田代さんである。 文=村山雄哉(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正 (ENGINE2024年11月号)
ENGINE編集部
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