お疲れ様でした! 今季で愛するクラブを去る功労者10人。クラブ愛でチームを牽引してきたのは?【23/24シーズン】
MF:モハメド・エルネニー 生年月日:1992年7月11日 所属クラブ:アーセナル トップチーム在籍期間:9シーズン クラブ通算成績:161試合6得点10アシスト アーセン・ベンゲル監督が指揮していた時代からアーセナルを支え続けてきたチームの最古参選手、エジプト代表MFモハメド・エルネニーは今夏で同クラブを退団することとなった。 母国エジプトでプロデビューしたエルネニーは2013年冬にスイスの名門バーゼルへ移籍し、主力としてタイトル獲得に貢献し続けた。ここでの活躍が認められ、2016年冬にアーセナルへ完全移籍。ベシクタシュへ期限付き移籍した2019/20シーズンも含めると9シーズンにわたりアーセナルに在籍していた。 しかし、エルネニーがその9シーズンで主力としてプレーしていた期間は少なかった。主に中盤の控え選手としての役割を与えられ、今季はデクラン・ライスやジョルジーニョ、トーマス・パーティらが中盤の底で起用されていたため公式戦6試合にしか出場していない。 だが、エルネニーは少ないプレー時間しか与えられなくとも、出場すれば精力的にピッチを走り回ってチームの勝利に貢献してきた。そんな献身的な彼の姿に心を打たれたサポーターは少なくないだろう。ベンゲル退任前後から続いた苦しい時代のアーセナルを支えていたエルネニーは、間違いなくクラブの功労者である。
DF:ジョエル・マティプ 生年月日:1991年8月8日 所属クラブ:リバプール トップチーム在籍期間:8シーズン クラブ通算成績:201試合11得点6アシスト 近年のリバプールは圧倒的な強さで欧州を席巻している。その中心にいた選手の1人が、元カメルーン代表DFジョエル・マティプだ。だが最強のメンバーに名を連ねていた彼も、今夏をもってリバプールを離れることとなった。 シャルケの育成組織出身のマティプは2009年にトップチーム昇格を果たし、元日本代表の内田篤人ともチームの守備を担いながらクラブの中心選手であり続けた。2016年にシャルケとの契約が満了となったマティプは、ユルゲン・クロップ体制2年目を迎えるリバプールにフリー移籍で加入した。 当時のリバプールはプレミアリーグの順位がやや低迷していた時期にあったが、マティプが加入した2016/17シーズンから欧州屈指のクラブへと変貌を遂げていく。マティプは対人守備能力のみならず足元の技術にも優れており、ドリブルでの持ち上がりや縦パスで味方の攻撃を活性化させる存在だ。2018年冬に加入したフィルジル・ファン・ダイクとは強固なセンターバックコンビを組み、2018/19シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇に大きく貢献した。 一方で怪我に苦しめられてきた選手でもあり、満足な稼働率でプレーしていたとは言えないだろう。今季も12月に前十字靭帯断裂の重傷を負い、それ以来公式戦のピッチに立つことは叶わなかった。リバプールでの最終シーズンは不本意なものになってしまったが、クラブ復権の功労者であるマティプに対して多くのサポーターが賛辞を送っているだろう。