【映画『かくしごと』杏さんインタビュー】杏さんが何度見返しても泣いてしまう、“罪深い一言”とは!?
フランスと日本でハッピーライフ!
パリと日本の2拠点生活を始めて早2年目。どっちが暮らしやすい、自分に合うなどありますか? 「それはないかな。フランスに行けばフランスでの自分のサイクルがあり、こっちに来れば日本での習慣が戻って来るので、自分1人が行ったり来たりしているというより、自分がフッと2人に増えたような感覚なんです。こうして(取材のため)一人で日本に来る時は、不在にする間の子供のケアをしてもらう段取りを組んで、自分で手配して一人で飛行機に乗る。そういう子どもと離れた時間からも、すごくいい距離をお互いに受け取れているのを感じたりしています」
働くママとしては、仕事と子育てを両立させるため、色んな生活の算段をパパッとこなす力が必要になりますよね。 「私は、色んな人に頼る大事さを強く感じています。核家族の極みといえる少数精鋭でやっているので(笑)、日々の生活は周りの人たちに助けられながら。仕事のスタッフさんも家に来たりして、みんなでワイワイとチームで子育てをやってもらっていた感じです。世間では“ワンオペ”という言葉がありますが、色んな人に関わってもらうこと、他者との触れ合いはすごく必要だと感じます。いろんな交流から、例えば洗濯物の畳み方一つにしても、子供との接し方にしても、教わることが多くて勉強になりますし。だから本作も、私の心の中のエンドクレジットには、追加で入れたい人がたくさんいるんです」 一方で、もう一つのテーマの“介護”は、子育てと異なって終わりが見えない分、よりキツかったりするとも思います。 「だからこそ一人で抱え込まずに、誰かを頼るということがより大事になってくると思います。もし私が介護をする立場になっても、現在の子育てのシッターさん同様に、行政やプロの方の手をなるべく借りて頼りたいと思います。自分が逆(介護してもらう)の立場だとしても、そうして欲しいと思うので……。とは言え難しいことは多々あると思いますが、誰もが避けては通れない問題なので、私も先々の色々なことを想像して準備をしておかないとな、と考えたりすることもあります」 では最後に、杏さんが日本に来る時に必ず持ってくるもの、逆にフランスに行く時に必ず持っていく物ってありますか? 「子供たちが毎日おやつを学校に持ってくので、日本の個包装になっているお菓子が便利で、あんこやドーナツなど日持ちのする駄菓子などを、たくさん買って持っていきます。日本のお菓子は、個包装で可愛いくて、美味しいので人気です」 「フランスからは、私の周りの人がみんな大好きな“そば粉のチップス”をよく買って来ます。スーパーで売っていて、ガレットみたいにパリパリにして袋に詰めたもので、隠れた名品ですよ」