『不倫を継続するため』妻と1歳娘を殺害…元看護師の男に検察は“無期懲役”求刑も弁護側は“有期刑”主張 裁判のポイントは『殺意』と『量刑』【22日判決】
裁判の争点は殺人未遂事件の「殺意」と「量刑」
2024年10月29日に開かれた初公判で、妻と娘に対する11月7日の殺人に関しては「間違いありません」と認めた渡辺被告。 しかし、殺害の約8カ月前、春香さんに睡眠薬入りの飲料を提供し、娘を乗せて車を運転するのを制止せず交通事故を起こさせた殺人未遂とその6カ月後に妻を殺害しようと勤務先の病院から塩化カリウム10本を盗んだ殺人予備事件については「妻と娘を殺そうとしたわけではありません」と“殺意”について否定した。 これまでの裁判で、検察側は「殺害に至るまでに不倫相手との関係の浮き沈みによって、妻の春香さんに睡眠薬を飲ませる行為を繰り返すなど以前から殺意があった」と主張。 一方の弁護側は「睡眠薬入りの飲料を飲ませたのは、銀行口座の無断出金がバレないように、春香さんが出かけることを阻止するためだった。塩化カリウムを盗んだのも『これがあればいつでも勝てるんだ』と妻に怒られたりした際に心の安定を図るためで、塩化カリウムを静脈注射するための道具は揃っておらず、具体的な殺意が高まったのは事件を起こす3日前だった」と主張してきた。 11月12日の論告弁論で検察側が無期懲役を求刑し、弁護側が有期刑での判決を求めている今回の裁判。 殺人未遂の殺意は認められるのか、そして量刑はどうなるのか…自分の欲望のため、身勝手な動機で妻と娘に手をかけた男に下る判決は果たして。 判決は11月22日午後3時に言い渡される。 (NST新潟総合テレビ)
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