来年の利下げ幅、従来より縮小すると予想=シカゴ連銀総裁
[20日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は20日、2025年の利下げ幅は以前より緩やかになるとの予想を示した。CNBCに語った。 ただ、政策金利が最終的な停止水準とみられる3%程度の水準を大きく上回っていることから、インフレ率が低下するということはFRBが今後12─18カ月で金利を「かなり」引き下げる必要があることを意味するとも述べた。 またインフレ率は依然として2%に達する見込みだとしたが、不確実性やノイズも増加していると指摘。「中立金利がどのあたりなのか、特にインフレ率がどうなるかを予測することが難しくなっている」と語った。それが、2025年の金利の見通しについてあまり確信を持っていない理由の一つだという。 グールズビー氏は以前、来年は金利を100ベーシスポイント(bp)引き下げる必要があるとの考えを示していた。これは他の政策担当者らのこれまでの見解と一致していた。 米連邦準備理事会(FRB)は17─18日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き下げ、4.25─4.50%とした。 同時に公表した金利・経済見通しから、当局者が2025年に0.25%ポイント刻みの利下げ2回を想定していることが分かった。前回9月会合で発表された見通しの4回から減少した。