旧優生保護法で不妊手術を強制された人たちに対し最高裁が国に賠償を命じる判決 浜松市の原告女性も喜びの声
旧優生保護法のもと不妊手術を強制された人たちが国に賠償を求めていた裁判で、最高裁判所は国に賠償を命じる判決を言い渡しました。この判決に浜松市で訴えを起こした女性は…。 旧優生保護法を巡っては、障害などを理由に不妊手術を強制された人たちが憲法違反だとして、全国で国に損害賠償を求める裁判を起こしています。 こうした中、3日最高裁判所が5件の訴訟について旧優生保護法は違憲だとして、国に賠償を命じる判決を言い渡しました。 武藤千恵子さん 「涙が出てきたんですね、さっきも。心から嬉しいんだなって自分で思っています」 こう話すのは視覚障害を理由に不妊手術を強制され、国に損害賠償を求めている浜松市の武藤千恵子さん(75)です。 武藤さんの裁判は5月、地裁浜松支部が違憲として、国に1650万円の賠償を命じる判決を言い渡しましたが、被告である国が控訴し、現在も東京高裁で審理が続いています。 武藤千恵子さん 「きょうのこのことで 本当に日本中の戦い、みんなやっている方 みんな救われた。私も自信を持ってこれからは歩けると思う」 弁護団長は。 大橋弁護団長 「最高裁判所で司法の判断が示されたから、国の方は謝罪とそれに伴う損害賠償をきちんとして、話し合いで問題を解決していく方向に舵をきってもらいたい」