駿河湾の恵み「サクラエビ」 秋漁始まる 初日2・2トン水揚げ
駿河湾産サクラエビの秋漁が4日、初漁を迎え、約2・2トン(昨秋初漁は約1トン)を水揚げした。当初は10月29日の初漁を予定していたが、台風21号の影響で延期していた。漁獲したサクラエビは5日早朝、由比漁港(静岡市清水区)と大井川港(焼津市)で初競りにかける。 県桜えび漁業組合(実石正則組合長)所属の118隻が駿河湾全域で調査を兼ねて操業した。由比漁港では午後9時ごろから、桜色に染まったサクラエビのケースが次々に陸へ下ろされた。 駿河湾産サクラエビを巡っては2018年秋以降、同組合が漁獲量を自主規制し資源回復に取り組む。今年の春漁では資源状況の悪化によって操業時間などの自主規制を導入するきっかけとなった18年春漁の水揚げ量約312トンを上回っている。 初日の漁を終えた実石組合長は「夏場の猛暑の影響はあると思う。秋らしい秋、冬らしい冬になって水温が下がり群れを形成してくれれば」と期待した。漁期は12月25日まで。
静岡新聞社