AI CAD時代の到来で設計者の本質的役割がより明確に
まとめ
ここまで、設計開発現場におけるAIに対する考え、CADツールに実装され始めているAI機能、AI時代における設計者の在り方について触れてきました。 今回の新年展望の起点となったCADツールの話題に立ち返ってみますと、確かにAI活用の波が訪れており、成熟した業界に変化をもたらそうとしていますが、CADベンダー各社が共通して目指している方向性は一貫して「より良い設計の実現」にあると考えます。その目的を果たす手段として、各社しのぎを削ってAI機能の実装や研究開発を進めているのです。2025年も引き続き、設計開発環境とAIの関係性についてウォッチし、読者の皆さまにとって有益な情報を発信していきたいと思います。 また、本稿では深掘りしませんでしたが、AI活用の下地となるデータの生成や蓄積の基盤となり、さまざまなアプリケーションを連携し、設計だけでなく、解析や製造、マーケティングといった領域、あるいは他業種にまで提供価値を広げるプラットフォーム戦略の動きも一緒に見届けていきたいと考えております。
MONOist