<吉柳咲良>「ブギウギ」若手スター、水城アユミは「芯の強い女性」 「励みになった」趣里の言葉は? 「ラッパと娘」歌唱シーンの舞台裏も
そんなアユミは「第7回オールスター男女歌合戦」でスズ子の「ラッパと娘」を歌った。同曲は「とても難しい歌だった」と実感を込めて語る。
「練習のときから何がなんだか分からなくて。とにかく曲を覚える段階から難しいという印象でした。実際に歌ってみると、聴いている何倍も難しかった。あれを歌っていた趣里さんってすごいなと思いました。リズムも難しいし、歌詞も『バドデジデジドダー』など日本語じゃない部分はもちろん難しかったのですが、やっぱりあの歌は、(元歌を歌っていた)笠置シヅ子さんの爆発力やテンション、グルーブ感があって成り立っているので、何よりそこに自分の気持ちが乗らないと歌えない。歌に懸ける熱量というか、爆発力がないと成立しないので、1回、1回歌うたびにものすごくエネルギーを使いました」
ステージで歌う前には「歌の練習は10回くらいやらせていただいた」と入念に準備したが、「リハーサルはそんなにしませんでした。振り付けも『ほぼほぼないので、好きに動いてください』と言われて。とにかく爆発力を意識して、『なんなら福来スズ子にけんかを売るくらいの勢いでやってください』と監督から言われましたし、それぐらいの全力を出し切ることがスズ子にリスペクトを込めた上でのライバル心として成立するものだからと言われ、そのことはすごく大事にして歌いました」と回顧する。
歌う時に着た真っ赤なドレスもアユミの歌に力を与えたという。
「あんなに真っ赤なドレスを着ることはなかなかないので、袖を通したときはちょっとドキドキしました。と同時に、あの曲を歌うにあたってすごく助けてもらいました。あの派手な赤のドレスを身に着けるというだけで、気持ちが上がるものがあって良かったなと思います」
制作統括の福岡さんは吉柳さんが歌う「ラッパと娘」のステージを見て、「勢いよく歌うのか、カッコよくクールにも歌える歌なので、難しいところなんですけれど、今回は水城アユミというキャラクターの若さがはじけたエネルギッシュな感じでいきたい、という方針で歌っていただいた。スズ子と違って楽しく、またパワフルで面白く、すてきな歌になったなと思いました。パンチがあるすてきなステージになったと思います」と評した。
「オールスター男女歌合戦」の大トリで「ヘイヘイブギー」を歌うスズ子の姿に打ちのめされたような表情をしていたアユミ。3月25日から始まる最終第26週ではスズ子のステージに影響を受けて歌手として一皮向けたアユミの姿が見られるかもしれない。また、演じた吉柳さんも今回の出演で、“一つステージが上がった”ことは間違いないだろう。