「広島の選手たちは能力が高い」大橋祐紀がハイレベルな同僚たちに驚き。3バックの3人とは「ベルマーレ時代に対戦した際に…」
「自分がプロになれたのは運が良かった」
大橋は大学時代、中央大で4年次に関東大学サッカーリーグ2部で21ゴールをマーク。歴代最多ゴール記録を更新して得点王に輝き、チームの優勝、1部復帰にも貢献した。 中央大学では2つ上に、現在、セルティックで活躍する古橋亨梧がいて、同期の渡辺剛(ヘント)や上島拓巳(横浜F・マリノス)などからは大きな刺激を受けていたという。 ――◆――◆―― 大学時代に多くのゴールを決められたのは、自分が優れていたというよりは、ただ単にチームが強かっただけです。シュートチャンスがたくさんありましたし、本当にチームのおかげです。関東2部というのもありましたし、チームメイトたち一人ひとりが圧倒的だったのが一番の要因かなと思っています。 当時のチームメイトはほとんどの選手がプロになっていますし、自分がプロになれたのも彼らに助けられて、運が良かったのかなと思います。 古橋選手は当時から見ていて凄いなと感じていましたし、同期には渡辺や上島、安在達弥(アスルクラロ沼津)などがいて、みんなそれぞれ個性がある選手たちでした。トレーニングはもちろん全力でやりつつ、プラスアルファでそれぞれの課題にも真摯に取り組んでいました。ストイックな選手ばかりなので、自分もやらなきゃなという気持ちにさせられました。 彼らとは寮でともに生活していましたし、そういう環境で過ごせたのは、サッカー選手としてだけではなく、一人の人間としても成長できたと振り返れば思いますね。 古橋選手や渡辺は海外で活躍していますが、彼ら2人だけでなく、同期はもちろん、陸次樹や大久保智昭(浦和レッズ)ら後輩の活躍も、チームはどこであれ刺激になります。彼らが活躍するたびに自分も頑張らないとなと思います。
「一年一年が勝負だと思っている」
ベルマーレ時代から変わらないというオフの日の過ごし方や、プライベートについても教えてもらった。そして最後に今後の目標や、思い描くビジョンを力強く示してくれた。 ――◆――◆―― オフの日は、今は家でゆっくりしていることが多いですかね。YouTubeを見たりもしていますが、基本的にはたくさん寝ていますね。寝れる時にいっぱい寝ておこうという感じです(笑)。試合の翌日は休みになることが多いので、身体を休めて回復に充てています。それはベルマーレ時代からずっと変わらないですね。 広島はありがたいことに、オフの日でもトレーナーさんたちが治療してくれる場所があって、すごく配慮してもらっています。疲労を残さずにコンディションを整えて、次の試合に向かうというのが毎週のルーティンですね。 広島の観光名所などにはまだ行けていないので、シーズン中のブレイクやオフシーズンにはいろんなところを周ってみたいですね。せっかく初めての土地に来ているので、ゆくゆくはオフの日を充実できればいいなと思っています。 でも5月は連戦もありますし、試合がたくさんあるので、乗り切るために、まずはそこに向き合っています。 これといった趣味は特にないですが、ベルマーレ時代にはよくチームメイトとカフェに行っていました。広島も良い場所ですが、湘南も海があったり良いところなので、リラックスできていました。 目標は入団会見でも話しましたが、まずはシーズン二桁得点です。一年一年が勝負だと思っているので、まずはそれを達成したいです。 日本代表も、もちろん意識しています。拓夢や(大迫)敬介が入っていますし、刺激のあるクラブでプレーできているので、自分も目ざすべき場所だと思いますし、ひたむきに努力してチャンスを得られるように頑張りたいです。 将来的には海外でもプレーしたいという思いもありますが、まだまだそれを言える立場ではないので、今は広島で1試合1試合、結果を残していくのがすべてです。 ※このシリーズ了 取材・構成●中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)
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