京都チョウ貴裁監督「どうしようか考えている」細心マネジメントで天皇杯準決勝・神戸戦へ
京都は25日、城陽市内のサンガタウンで非公開練習を行った。あさって27日には天皇杯準決勝・神戸戦(ノエスタ)。大一番を控える中、チョウ貴裁チョウキジェ監督はメンタル面で細心の準備を進めている。 10月6日のリーグ戦では2―3の敗戦。神戸の強みは熟知している。だが「相手の戦術に合わせて自分たちがやってきたことの色が薄まるようでは勝てない。相手を強調しすぎちゃうと、出足が止まってしまう」という。一方で「自分たちの色を出せば勝てるような相手でもない。相手のストロングポイントは抑えていかなきゃいけない。バランスを考えなきゃいけない」とも口にした。自分たちの“色”を出すための練習をしながら、そこに神戸対策の“スパイス”を含ませた練習を取り入れている模様だ。 「僕も含めて、今の選手や京都のサポーターが見られていない景色を見たい。僕はファイナルにいって横浜さんかG大阪さんと国立で試合をする情景しか見ていない」。準々決勝・千葉戦前からは明確に天皇杯タイトルを目標に設定。そして普段以上に情熱的で前向きな言葉を発するのも、クラブ全体にポジティブなイメージを植え付けようとする狙いが見える。 それだけに頭を悩ませるのは、あす26日の最終調整日だ。タイトルが近くなって重圧が増す中、延長戦やPK戦も視野に入る。指揮官は「最初から延長やPKは考えない」と選手には試合開始から100%の出力を要求しているだけに「PK練習?まだやってないですけど、どうしようか考えています。やらない方が良いのか、やった方が良いのか…」と話した。