角田裕毅、開幕5戦の平均走行順位は11.65で中団勢トップの21人中11位&12位ストロールを上回り、5強に割って入る健闘ぶり|F1
トップは1.09のマックス・フェルスタッペンだった。第3戦オーストラリアGPこそ序盤でリタイアとなったが、今季はここまで5戦すべてでポールポジションを獲得。ピットイン後に一時的にポジションを落とすことはあるものの、基本はレースを先導する位置で戦う時間が長いことから、1.09というダントツトップの数字となったようだ。 レッドブルの僚友セルジオ・ペレスが2番手に続き、カルロス・サインツは3番手というトップ3の顔ぶれに。少しの上下動はあるものの、5強チームのドライバーがそのままトップ10を占めるデータとなっている。 サインツの虫垂炎離脱により、1戦のみフェラーリからスポット参戦したベアマンが9.10で10位となった。
RBのマシンを駆る角田裕毅は11.65で11位となっている。5強チームのマシンに乗るドライバーの中では、12位ランス・ストロール(11.78)を角田は上回った形に。5強10人に割って入る健闘ぶりがデータ上でも顕著となった。 第5戦中国GPでは19番グリッドからスタートし、リタイアする27周目には13番手まで浮上した角田。同レースでは大半の周回を後方で競っていたこともあり、実は第4戦から第5戦でデータ上では11.19から11.65まで下がっていた。 それ以上にこの数字を下げたのはストロール。中国GPではセーフティーカーエンド直前、26周目のターン14でダニエル・リカルドに追突したことでも大きな話題になったが、この上海の数字を反映した結果、第4戦終了時点11.10から11.78まで低下している。これで同データ上では、角田がストロールを追い越して11位に浮上した形となった。 もちろん各ドライバー、各チームの成績は入賞時のポイントが揺るぎない評価基準となる。だが平均走行ポジションの数値化は、獲得ポイントと類似した状況ながら、それぞれドライバーがどの位置で戦っているのかが理解しやすい、一つの指標と言えるだろう。 角田の立場からすると、前のハミルトンとはマシンポテンシャルの点で力の差は大きくあるものの、ストロールのほかヒュルケンベルグ、マグヌッセンなどハース勢が、今季順位を争う直接的なライバルとなっているようだ。