皮膚科医が明かす、毎日欠かせない「2ステップ」と「やってはいけない」スキンケアとは?
<実際に毎日のスキンケアに必要な製品は何か。そして省略できるものとは?>
次から次へと発売される化粧品や美容液など、スキンケアとなると私たちは振り回されがちになる。それらは私たちの肌を変え、人生も変えてくれると約束してくれるからだ。 【動画】ダブルクレンジングをおススメするスリニヴァサ医師 SNSで検索すると、健康的な肌を保つためには朝晩で少なくとも10種類の製品が必要だという。しかし、実際に毎日のスキンケアに必要な製品は何なのか。また、省略できるステップはどれなのか。 形成外科専門医であり、肌の専門家でもあるディヴィア・スリニヴァサ医師は次のように本誌に語る。 「スキンケア製品は肌に吸収されなければなりません。10段階のスキンケアのステップがある場合、その全ての成分が効果的なレベルで吸収されることは、とても考えにくいですね」 また、製品によっては特定の時間帯や使用する頻度が効果につながることもある。例えば、レチノールは夜に使用するのが最適であり、日光に対する皮膚の感受性を高める作用があるため、毎晩ではなく隔日での使用を推奨されることがある。それを踏まえて、スリニヴァサ医師が絶対に欠かさないスキンケアは次の2つだという。 ■(1)クレンジング 「寝る前にメイクを落とすことを決して欠かしません。朝にクレンジングする必要はありませんが、メイクを落とさずに寝るのは、どんなスキンケア製品を使っても意味がありません」 ■(2)日焼け止め 「その日の予定に関係なく、毎日日焼け止めを使用します。顔の老化は紫外線ダメージによって大幅に加速します。肌の老化を防ぐためにも日焼け止めが最も効果的です」 レチノールやサリチル酸などを取り入れる場合は保湿力のある製品とのバランスが重要だ。スリニヴァサ医師は次のように述べる。 「レチノールを使い始めたものの、効果が見られないと感じる多くの患者がいます。しかし、この問題はバランスの欠如によるものがほとんどです。 レチノールは細胞のターンオーバーと再生を促進しますが、非常に乾燥しやすくなります。このような成分を使用する場合は、保湿と肌のバリアを保つ製品とのバランスを取ることが重要です。同様にAHA(角質除去剤)の使用の際にもヒアルロン酸やグリセリンなどの保湿成分を加えてバランスを取ることが求められます」 そして、完璧な肌は一夜にして得られるものではないとスリニヴァサ医師は強調する。 「スキンケアは長期戦です。すべてを改善しようと多くの製品を使いすぎるのはやめましょう。その代わりに気になる肌の悩みを優先してください。3カ月ほどで、ある程度結果が見られるというような目標を設定します」 また、新製品を購入する際に気を付けるべきことは高価だからといって必ずしも良いとは限らないこと。そして、あくまで自分に合うものを使用することが重要であるという。
パンドラ・デワン