5-0完勝のバーレーン戦で4点に関与。鎌田大地という「リンクマン」の重要性を再認識「良くも悪くも自分っぽいなっていう感じですね」
幅広いエリアを動いて味方をサポートし、決定的な仕事にも関与
「直近の試合の感覚を選手たちが活かせるようにということで、(5日の中国戦から)1人だけの交代にしました。鎌田(大地=クリスタルパレス)も非常に良いプレーをしていたので、決断しました」 【画像】日本代表のバーレーン戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介。4人が7点の高評価。MOMは2G1Aの9番 森保一監督がこう説明した通り、現地10日の2026年北中米ワールドカップ・アジア最終予選第2戦のバーレーン戦に挑んだ日本代表は、久保建英(レアル・ソシエダ)がベンチに回り、左シャドーに鎌田が先発する形となった。 前回、獅子奮迅の働きを見せた久保を「使わない」という選択をした時点で、背番号15への絶大な信頼が窺える。ただ、鎌田本人には危機感もあったという。 「中国戦ですごいチームのパフォーマンスが良かったんで、自分自身もポジション争いで危機感を持ちながらやっていたし、他の選手とは違う良さを出さないといけないと思いました」と謙虚に話す。 セカンドトップとしてゴールに厚みを出せる南野拓実(モナコ)、中盤で創造性と技術を発揮し得点のお膳立てができる久保、爆発的なスピードで裏抜けできる浅野拓磨(マジョルカ)と様々なタイプのシャドーがいるなかで、鎌田の良さというのはやはり幅広いエリアを動いて味方をサポートしつつ、ゴールやアシストという決定的な仕事にも関与できること。 「大地がより低い位置からリズムを作って、その分、僕はよりフォワードに近い位置に行くとか、(堂安)律(フライブルク)にボールが入った時に前方向への動き出しというのを意識してプレーしました」と、シャドーでコンビを組んだ南野は2人の関係性をこう評した。やはり鎌田は「リンクマン」的な役割が中心だったと言っていい。 ただ、この日の前半は相手も強固な守備ブロックを構築してきたため、日本はボール保持の時間こそ長かったが、得点機を思うように作れなかった。鎌田は「強豪国とか自分たちより強い相手になれば、ボランチのサポートの部分が必要になってくると思いますけど、今は別にそこをやらなくても基本的にはボールを持てる。どちらかというと前に残ってる方がいい」と前日に語っていた通り、左ウイングバックの三笘薫(ブライトン)と絡んでポケットを取る動きを見せるなど、より得点を意識したプレーを随所に見せていた。 それが結実したのが、33分のPK奪取のシーン。「ウインガーが仕掛ける選手だし、僕たちは4バックの相手に対して5人いるんで、ポケットを狙いに行くのはすごい大事なこと。ああいうことをやり続けることが、4バックに対する自分たちの一番のストロングポイントだと思う」と、鎌田にとっては“してやったり”のプレーだったという。このPKを上田綺世(フェイエノールト)が確実に決め、1-0で前半を終えた。
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