【有馬記念】横山和生騎手は中山芝2500mで単回収率628% データで導く穴馬候補3頭
データで見る「穴候補3頭」
いよいよ今週日曜に有馬記念が行われる。芝中長距離戦線の総決算にして年末の風物詩。今年もドウデュースらGⅠ馬10頭が参戦するオールスター戦となった。普段競馬をやらない人も、このレースだけはぜひ馬券を買って楽しんでいただければイチ競馬ライターとして嬉しい限りだ。 【有馬記念2024 推奨馬】名実ともに日本最強馬! 中山コースは複勝率100%(SPAIA) 勢力図としては天皇賞(秋)とジャパンCを連勝したドウデュースが断然の首位。どちらもスローぺースの展開不利をものともしない強烈な勝ち方であり、大雨でも降らない限りその優位は揺るがない。 馬券の焦点は、残る2席にどの馬を選ぶか。様々な切り口のデータを駆使して3頭の穴馬候補を導き出した。
「3歳の中長距離GⅠ馬」は複回収率135%! レガレイラ
1頭目は3歳牝馬レガレイラを挙げる。昨年のホープフルSでは4角10番手から豪快に差し切ってGⅠ制覇。後のジャパンC2着馬シンエンペラーを破った。 まずはデータ的な前提に触れておく。有馬記念は1着賞金5億円を争う国内屈指の超ハイレベル戦。それゆえ好走馬の大半を「既にGⅠ実績がある馬」が占める。身もフタもないがそもそも「強い馬」でなければ、枠や展開に恵まれようが上位進出は難しい。 実際、過去10年の有馬記念では「芝2000m以上の平地GⅠの勝ち馬」が【8-5-10-44】複勝率34.3%、複回収率75%。「同未勝利馬」は【2-5-0-86】複勝率7.5%、複回収率30%。好走率の差は当然として、回収率でも前者がはるかに優勢となっている。後述する2頭含め「芝中長距離GⅠを既に勝ったことがある馬」を選ぶのが今回の基本方針となる。 芝中長距離GⅠ勝ち馬のうち、3歳馬は特に好成績で【3-1-2-4】複勝率60.0%、複回収率135%。古馬との能力差が埋まりつつある12月末にして斤量差2kgはやはり大きい。 上位人気のアーバンシック、ダノンデサイルも重視が妥当だが、もう1頭のレガレイラも忘れてはならない。皐月賞、日本ダービー、ローズSはいずれも上がり最速で猛然と追い込むも位置取りが後ろすぎて届かず、エリザベス女王杯は直線で挟まれる致命的な不利があった。 今年に入ってツキに見放されたレースばかりだが、世代屈指の能力があることには変わりない。展開さえ噛み合えば2024年のうっぷんを晴らす激走があっても驚けない。