WELQなど全10サイト非公開に DeNAが記者会見(全文1)社長報酬30%減に
執行役員経営企画本部長小林氏より
司会:続きまして小林より皆さまにご説明申し上げます。 小林:株式会社ディー・エヌ・エー、執行役員経営企画本部長、小林賢治でございます。着座にて失礼します。先ほど守安からご説明いたしましたとおり、今回当社のキュレーションプラットフォームサービスの運営体制および方針、具体的には記事が作成され公開されるまでのプロセスにおいて大きな問題点が見つかりました。私、小林よりその詳細のご説明を申し上げたいと思います。 キュレーションプラットフォームのそれぞれのサービスごとのフローや運用体制は異なる部分もございますが、記事は正面の図で示しましたように、プロデューサー、ディレクター、外部パートナー、ライターらによって作成されているものと、各サービスに一般ユーザーが自由に投稿するものがございました。通常のメディアであれば記事の品質や内容の正確性を担保するための編集部が存在しています。しかしながらお示しした図にあるとおり、当社のキュレーションプラットフォームサービスにおいては、この濃い色になっている役割のものがサービスへの投稿を行うことが可能な仕組みになっており、記事の品質等について最終的な責任を負う機能が明確には存在していませんでした。 またプロデューサー、ディレクターから外部パートナー、またはライターに記事作成を発注する際において、ほかの方が作成された記事等を参考にする場合は元の記事と同一の形にならないように作成するよう指導していたマニュアルが、一部のサービスにおいて存在していたことが判明しました。そのため不正確、不適切な記事が容易に掲載される運用体制となっていました。以上となります。 守安:ただ今、小林よりご説明申し上げた当社の記事作成のプロセスにつきまして、私としてはサービスの成長を追い求める過程で、ユーザーの皆さまに正しい、信頼できる情報をお届けすることを担保できない体制となっていたこと。他の方が作成された記事などを不適切に利用することを助長しかねない運営体制となっていたこと。このような運営体制にならない管理体制を構築できなかったことについて、深く反省しております。本当に申し訳ありませんでした。 今後の抜本的な改革については、第三者調査委員会による調査結果も受けて、できる限り早期に行ってまいりたいと考えております。また今回の問題によりご迷惑を受けられた方、具体的には当社WELQの記事をご覧になられて健康被害を受けられた方、また当社サービスの記事などの出典、出所にご懸念をお持ちの方からご意見・ご相談やお問い合せを受け付ける専用の窓口を開設いたします。当社ホームページの一番上に窓口を設けております。いただいたご意見・お問い合せには真摯に対応をしてまいります。