７回裏１死一、三塁、投手の野選を誘うスクイズを決める巨人・岸田

◇19日　「2024 JERA　クライマックスシリーズ　セ」ファイナルステージ第4戦　巨人4―1DeNA（東京ドーム） 　巨人の岸田行倫捕手がが7回に決勝点をチームにもたらす値千金のスクイズを決めた。捕手としても真っ向勝負のリードでDeNA打線を機能させず、攻守でクライマックスシリーズ（CS）ファイナルステージ初勝利の立役者となった背番号27は「負けたら終わりなので責任をすごく感じていた。勝てて良かった」と胸をなで下ろした。 　第1戦からは3戦ともにロースコアの展開。貴重な勝ち越し機をつぶすわけにいかなかった。1―1の同点で迎えた7回1死一、三塁。スクイズのサインに「準備はできていた」と動じず、DeNAの先発・ジャクソンが初球に投じた外角の直球に食らいついた。打球は小さく上がったが、何とか投手の脇に落とし、三走の坂本がヘッドスライディングで生還。「勇人さんがいい走塁をしてくれた」と感謝した。 　守りでもCS初登板だった先発の井上を快投に導いた。「温大の良さを信じて、悔いのないように」と厳しいコースに次々と直球を要求。6イニングを戸柱のソロ本塁打による1失点に封じた。スタメンマスクでポストシーズンの白星をつかむのは、プロ7年目で初めて。お立ち台、ともに上がった井上から「すごい強気のリードをしてくださった」とたたえられた岸田は「1勝できたことで絶対変わる。みんなで日本シリーズ行きましょう！」と意気込んだ。