八百屋バイトが「年収4千万円ホスト」になれたワケ。バイト経験が“ホスト成功のカギ”に
「生まれてすぐに息子をホストにしようと思った(笑)」と話すのは、都内でバーを経営している蝶野かず子さん(仮名・45歳)。生後3か月の時点で息子をホストにしようと決意し、16歳の時に水商売の根本が詰まっている「八百屋」の仕事を経験させたという。 以前、その真意や特異な教育論についての話を伺った。実際、息子は年収4,000万の人気ホストへと成長したわけだが、本人は当時のことや母親のことをどう思っているのか。 ⇒【画像】八百屋時代、ブロッコリーを綺麗に積みあげられた嬉しさのあまり母親に送った写真 今回、息子である夏葵 千颯(なつき ちはや)さん本人に、その胸の内を語ってもらった。
中学生の時に感じた「これは天職だ!!」
現在21歳の夏葵さんは、人気YouTubeチャンネル「歌舞伎超TV」でも頻繁に取り上げられる新宿の人気店「Lillion」で支配人を務めている。そんな彼は、物心つく前から「アナタは将来、ホストになるんだよ」と母親から言い聞かされていたそうだが、そのときのことは覚えているのだろうか。 「はっきり覚えているのは中学生くらいのときですね。当時、メディアでローランドさんが活躍していたので、自分なりに調べてどんな仕事なのかも大体わかっていました。面白そうというよりは『あ、これ俺がやらなきゃダメな仕事だな』って思いましたね(笑)」 そして夏葵さんが16歳の時、将来ホストで成功するために、まずは八百屋で働けと母親に言われたのだが、 それに対して特に抵抗はなかったという。 「その時点で、八百屋の仕事には水商売の根本が詰まっているという話を聞いていたので、特に疑問に思うことはなかったです。しかも、働くにあたっていろんな人が絡んでいて、当時一番お世話になっていた人にも勧められたので、自然な流れで行き着いた感じでした」
八百屋で働くことの面白味
八百屋は非常にハードな仕事。正直、給料面だけで見たらもっと割りの良い仕事は他にもたくさんあるので、途中で投げ出しても不思議ではない。特に若い時分であったら尚更である。 「最初はメチャクチャ辛かったですよ。朝は早いし力仕事だし、給料も安いし叱咤激励も多く、かなり厳しい環境だったので……。しかも、自分がここで働くにあたって、いろんな人が絡んでいたので、簡単に辞めるとは言えませんでした。でも、続けていたら途中から楽しくなってきたんです。力仕事も力が付いてくれば苦じゃなくなるし、お店の人やお客さんとも仲良くなって、すごく働きやすい環境に変わりました」 続けることで力も付き、仕事に慣れてくると面白味も感じられるようになったそうだが、八百屋の仕事で感じた面白味とは具合的にどのような点なのだろうか。 「めっちゃ繁忙店だったので、すぐに商品がなくなるんです。なくなったら新たに在庫を持ってくるのですが、毎回商品の配置を変えていました。さっき売り切れたココのスペースに次は何を置こうか? あっちのスペースにコレを置いたら売れるんじゃないか? と考えながら配置するのですが、考えて配置した商品が全て売れるとすごく嬉しいんですよね。あと、いかに野菜を見栄え良く見せられるかで売上が左右するので、綺麗に並べられてそれが全て売れたときも“やってやった感”があって気持ち良かったです」