【核のごみ最終処分場】「文献調査」受け入れの議会の結論は持ち越し 町長「採決が出れば私が判断」佐賀・玄海町
“核のごみ”の最終処分場が選ばれる手続きの流れを確認します。 建設地が決まるまでには3つの調査が必要です。 第1段階はデータなどの資料を元に調べる「文献調査」。 第2段階はボーリングで地質などを調べる「概要調査」。 そして、第3段階が地下施設をつくり調べる「精密調査」です。 それぞれ、2年程度、4年程度、精密調査に関しては14年程度かかります。また、調査に入ると、文献調査は最大20億円、概要調査は最大70億円が国から交付されます。 それぞれの段階に入るには、それぞれ、自治体トップの判断が必要です。「概要調査」以降は、市町村長と知事の同意がないと先に進むことはできません。玄海町は今、この第1段階の「文献調査」を受け入れるかどうかを議論しています。 地元の団体から文献調査の受け入れを求める請願が出されたため、町議会の委員会で17日から議論が始まりました。この委員会で採択され、さらに本会議でも採択されたら、町長が最終的に判断します。
知事の意見は「文献調査」の段階では必要ありません。ただ、佐賀県の山口知事は16日、「新たな負担については受け入れる考えはない」と話し、処分場の誘致に反対の立場を明らかにしました。