希望が絶望に レヴァンドフスキが負傷したポーランドは団結できるか
回復に残された時間はわずか
6月10日にトルコとの試合で負傷退場したFWロベルト・レヴァンドフスキ(35歳)について、ポーランド代表は「大腿二頭筋を断裂したため、大会(EURO)初戦に出場できません」と声明を発表した。 レヴァンドフスキは大会前の『CNN』とのインタビューで「サッカーでは何が起こるか分からない。信念を持たなければならないし、我々には希望がある」と語っていたが、その言葉が絶望に変わってしまった。 「グループリーグの有力候補ではないことは理解している。非常に厳しいグループだが準備はできている。チームとしてプレイできれば本当に何かを達成できる。いいサッカーをしている」 レヴァンドフスキはFCバルセロナでプレイする大黒柱だけに、不在は代表チームにとって大打撃だ。 「ドイツでの試合でポーランドにとても近い。ポーランドから多くのファンがこの大会に来るだろうから、とても幸せで毎日を楽しむつもり」と語っていた。ボルシア・ドルトムント、バイエルン・ミュンヘンと長年プロキャリアを過ごしたドイツは、レヴァンドフスキ自身にとっても思い入れのある場所だ。 ポーランドはグループDで6月16日にオランダ、21日にオーストリア、25日にフランスと対戦する。 絶対的エースは精神的ショックから立ち直り、負傷してもなおチームをまとめ上げることができるか。ピッチの外からポーランド代表を率いるキャプテンのリーダーシップに注目だ。
構成/ザ・ワールド編集部