“覆面介入”ともうわさされる為替介入は、いつ・誰がやっているのですか?
為替介入に必要なお金はどうしているの?
先にも述べたとおり、外国為替市場で円と外国通貨の売買を行うことですから、実施するためには、当然、お金が必要になります。財務省の代理人とはいえ、実施するのは日本銀行ですから、日本円は困らなそうです。とはいっても、為替介入のためにバンバンお金を刷っても良いものなのでしょうか? 例えば、急な円高に対し、為替介入を行うと仮定します。政府は政府短期証券という債券(=政府が発行する債券、国債の一種)を発行し日本円を用意して、日本銀行が為替介入を実施します。では逆に円安に対し、為替介入を行う場合には、財務省の外国為替資金特別会計(外為特会)が保有するドルを、日本銀行が売却することで為替介入を実施します。
為替介入の実施の有無はメディアの推測を頼るしかない?
為替介入の実施の記録は、財務省の「外国為替平衡操作の実施状況」というページにアップされています。「月次ベース」が毎月更新、「日次ベース」が四半期に一度更新されています。 以上、本稿では為替介入の流れを見てきました。為替に関心がある方は、財務省ホームページの為替介入の実施記録を一度見てみるのはいかがでしょうか? 執筆者:大泉稔 株式会社fpANSWER代表取締役
ファイナンシャルフィールド編集部