SHOEIがBMXヘルメットに進出!! 超軽量「X-GRID」はモトクロスの知見を活かし究極の安全性と機能性を追求
──後頭部にはリブ(段付き)を採用し、ゴーグルの適正な装着位置をサポート。シェル形状と一体化したようなデザインのバイザーやノーズカバー、各所に設けたホールにより、シャープなフォルムとしている。 ──ベンチレーションはフロントに7か所、両サイドに各1か所、トップに4か所、リヤに4か所のホールを設け、ヘルメット内部の熱気を効果的に排出。ライダーの集中力を最大限に引き上げる。また、トップ、サイド、リヤのホールには高通気性の生地を貼布し、砂ぼこりの侵入を防ぎつつデザイン性を高めた。 ──シェルの両サイドにはホールを設け、通気性の向上と周囲の音をクリアに聞き取れる役割が与えられている。バイク用には見られない構造だ。内装も専用設計で、汗の多い頬部や額部には給水速乾性生地、被り口部分には柔らかい起毛生地を採用。走行時の快適性とスムーズな着脱を両立する。 ──マイクロラチェット式のチンストラップはバイク用ヘルメットでも見られる構造で、簡単な着脱と調整が可能になっている。 ──バイザーはX-GRID専用で新設計されたV-490バイザーを装備。BMXライダーの多くが使用する最上位置をスタンダードポジションとし、視界を妨げないバイザー長に設定する。ノーズカバー外側にはメッシュスクリーンを装備し、小石などの異物の侵入を防ぐ。
SHOEI独自の衝撃吸収構造「M.E.D.S.」は衝撃時に内装が可動
SHOEIがオフロード用ヘルメットで採用している、独自の衝撃吸収構造「M.E.D.S.」(Motion Energy Distribution System)をX-GRIDにも採用。転倒時にヘルメットに衝撃が加わった際、インサートライナー中央にある突起を中心にインサートライナーがスイングすることで回転加速度を低減する構造だ。これにより、軽量性や被り心地を損なうことなく、衝撃吸収性能と回転加速度低減の両立し、首への負担なども軽減する。 チンガードはバイク用ヘルメットと同じ衝撃テストをクリア、また緊急時に第三者がヘルメットを脱がせ安くするE.Q.R.S.(エマージェンシークイックリリースシステム)もバイク用ヘルメットでお馴染みだ。 このほか、内装のジャストフィットを可能にするP.F.S.(パーソナルフィッティングシステム)をX-GRIDにも導入。頭の形は十人十色だが、これならどんなユーザーでも安心してオーダーメイド的な被り心地を享受できる。 なお、これまでのモデルではP.F.S.を有料サービスとしていたが、X-GRIDに関しては本体価格に含まれるのが特徴だ。