ディズニーリゾートより高い! 「リフト1日券」が1万4500円…北海道の人気スキー場が大幅値上げ
北海道のスキーリゾート「ルスツ」のリフト料金が2シーズンで65%上昇
世界のトップスキーリゾートを表彰する「ワールド・スキー・アワード2024」で、北海道の「ルスツリゾート」が日本のベストスキーリゾートに選ばれた。受賞は5度目で、国内のスキーリゾートとしては最多となる。 「選手生命が絶たれることだって」…スキージャンプの女王・高梨沙羅が勝てなくなった「本当の理由」 3つの山に37コース、その麓に3つのホテルを備えるルスツリゾート。’24~’25シーズンのリフト券の大幅値上げでも話題を呼んでいる。 利用日の営業時間内でリフトが乗り放題の1日券が、なんと1万4500円。国内スキー場の最高値で、ディズニーリゾートの1デーパスポートより高い。 「ルスツリゾーは2シーズン前に8800円だった1日券を昨シーズンに1万1500円に値上げし、日本で初めて1万円を超えたことで話題を集めました。今シーズンは一気に3000円上げて1万4500円。2年間で料金が65%も上昇したことに驚いた人はいるでしょうね」 そう話すのは、ブログやⅩでスキー場に関する情報を発信する「スキー凸凹研究所」のK所長だ。スキー歴40年弱。日本全国はもとよりカナダやニュージーランドのゲレンデを経験し、現在はシーズン中のほぼ毎週末、新潟県のガーラ湯沢スキー場に通うコブ斜面好きのスキーヤーである。 全国のスキー場に詳しいK所長は、ルスツリゾートのリフト料金をどう見るのか。 「私が行くガーラ湯沢スキー場の1日券は6800円です。本州のスキー場で1番高い軽井沢プリンススキー場は8800円。 ルスツの1日券は本州のスキー場と比べても確かに飛びぬけて高額です。ホテルに泊まらずにワンシーズンに1日か2日、ルスツで滑るような人にとっては、大きな打撃かもしれません」 それはつまり、1万4500円の1日券を利用するスキー客は限られるということだろうか。 「1日券を利用する人は、もちろんいると思います。でも、現地のリフト券売場の窓口で1万4500円出して購入する人が果たしているかどうか。 1日券はオンラインで購入すると1万1200円です。わざわざ3000円も多く払って現地購入しないでしょう」 K所長もそうだが、シーズン中に気に入ったスキー場に何度も足を運ぶスキーヤーやスノーボーダーは、シーズン券を購入する人が多い。 「私のように同じスキー場に通う人は、間違いなくシーズン券です。いろんなスキー場で滑りたい人もいるので、複数のスキー場を楽しめる共通シーズン券や共通回数券も用意されています。 ルスツリゾートにもシーズン券はあります。運営会社である加森観光グループの4つのスキー場(ルスツリゾート、サッポロテイネ、サホロリゾート、中山峠スキー場)が滑り放題の『K-ウィンターパス』という共通リフト券で、11月4日以降の通常料金は10万3000円です。早割で購入した場合は、1万円分のお食事券がついて8万6000円でした。 シーズン中にルスツに10回以上行くとすると、その都度オンラインで1日券を買うより、シーズン券のほうが得。ルスツでワンシーズンの滑走日数が20日、30日というような人にとっては、今回の1日券の値上げはあまり影響がないと思います」 ◆アメリカでは約4万5000円……インバウンドが殺到のニセコも値上げ では、首都圏のスキーヤーにとってはどうか。 「首都圏からだと飛行機とホテル、リフト券がセットになったツアーを利用すると思います。リフト券だけの料金を気にする人はいないでしょう。 それは海外からのスキー客も同じ。インバウンドは必ずホテルに泊まります。宿泊費には滞在中のリフト代が含まれていて、リフト券を別に購入するわけではありません。今回の高騰の影響はほとんどないんじゃないでしょうか」