【その生命保険、本当に必要?】「“むやみに大きな保障”は保険料のムダ」保険のプロが解説
【さらに詳しく】医療費の負担は抑えられている
<自己負担は原則3割> 健康保険のおかげで、私たちが支払う医療費は原則3割です。さらに、70歳からは2割(所得に応じて3割)、75歳以上の後期高齢者は1割(所得に応じて2割・3割)と、年齢が上がるにつれて負担は軽くなります。また、未就学児童は2割ですが、無料で診療を受けられる自治体がほとんどです。 <高額療養費のしくみ> 自己負担3割といっても、入院や手術などは医療費が高額になりがちです。しかし、高額療養費制度を使えば、一定額を超えた分をあとで戻してもらえます。所得や年齢によって自己負担の上限は異なりますが、一般的な所得の人であれば実質の負担は9万円前後ですみます。
【さらに詳しく】遺族基礎年金と遺族厚生年金とは?
一家の大黒柱や年金受給者が死亡すると、遺族に遺族年金が給付されます。遺族基礎年金と遺族厚生年金の2種類があります。自営業者などは遺族基礎年金のみ、会社員などは両方受け取れます。 受給の要件も異なります。遺族基礎年金は、死亡した人に生計を維持されていた「子のある配偶者」か「子」です。遺族厚生年金は、死亡した人に生計を維持されていた「配偶者」「子」「父母」などとなっています。図表4の例は、会社員で子どもが2人いるケースです。 横川 由理 FPエージェンシー代表、CFP®、証券アナリスト、MBA(会計&ファイナンス)。お金の知識を広めることをライフワークとして、ファイナンシャル・プランニング技能士資格取得講座、マネー講座、執筆などを中心に幅広く活動している。 著書に『老後にいくら必要か?』『50歳からの資産防衛術』(すべて宝島社)、『大切な人を亡くしたあとのお金のこと手続きのこと』(河出書房新社)、『保険 こう選ぶのが正解! 2024-2025年版』(実務教育出版)、『知らないだけで損をしている! インフレってなに?』(自由国民社)など多数。 長尾 義弘 ファイナンシャルプランナー、AFP、日本年金学会会員。新聞・雑誌・Webなどで「お金」をテーマに幅広く執筆。 著書に『コワ~い保険の話』(宝島社)、『こんな保険には入るな!』(廣済堂出版)、『お金に困らなくなる黄金の法則』『最新版 保険はこの5つから選びなさい』『老後資金は貯めるな!』『私の老後 私の年金 このままで大丈夫なの? 教えてください。』(すべて河出書房新社)、『運用はいっさい無し!60歳貯蓄ゼロでも間に合う老後資金のつくり方』(徳間書店)、共著に『金持ち定年、貧乏定年』(実務教育出版)など多数。
長尾 義弘,横川 由理