【爆上戦隊ブンブンジャーの主題歌担当】遠藤正明がボイトレをしない理由とは?“筋肉貯金”“同い年のギブソン”についても聞いた!
「筋肉貯金」が今の身体の基礎となっています
久芳 今回歌唱のスタイリングもさせていただきましたが、遠藤さんはこだわるポイントを明確にお持ちだと感じました。楽器以外にもそんなこだわりがあったりするんですか? 遠藤 僕、趣味がないんですよ。いろいろなことを試してみるんですが、何かハマらないんですね。結局は楽器に戻るんですが、でも音楽は仕事としてやっているから、やっぱり気が乗らないときもあって。そうすると逃げ場がないなと思うから、趣味探しをしてるんですが、結局またギターを弾いたりして音楽に救われるっていう。そんな毎日ですね。 久芳 体のケアはいかがでしょうか? 遠藤 アーティストの方は、みんなそうだと思いますけど、体のケアは僕らの仕事のひとつですからね。体調管理、健康維持、スキルアップは当然気を遣います。あと、ステージに立ったとき、見られて恥ずかしくない体型じゃないといけないという気持ちもあるんです。みんな普通にやってることだと思いますが、ライブ前にはちょっと体を絞らないとステージを走り回れないから、いつもより気をつけてみたりとか。そういうのを生活として当たり前にしていますね。 久芳 同世代の方と比べると、遠藤さんの体のキープ具合はすごいと思います。腕とかムキムキじゃないですか。 遠藤 若いときにやっていたスポーツも関係しますよね。僕は筋肉貯金と言っているのですが、若いときにつけた筋肉は落ちにくくて、落ちたとしても、ちょっと鍛えるとまた戻って来るんです。体質もあると思いますが、僕はそうですね。
これからもいろいろなことを経験して歌につなげたいです
久芳 生活のなかでこだわりはありますか? 遠藤 ボーカリストなら普通のことだと思いますけど、喉や体のケアを最近気にするようになりました。 久芳 きっかけは? 遠藤 コロナです。コロナ禍を経て、歌えることが当たり前じゃないんだと気付いたときに、年齢も考えて喉のケアをしてみようかと思うようになりました。 久芳 喉と言えば、遠藤さんはボイトレもされないですよね。 遠藤 ボイトレは技術的というより、メンタルのために行うものかなと思っています。いいパートナーが見つかってそれまでよりいい歌を歌えるようになるのはアリだと思いますが、僕は自分のことを弱い人間だと思っていて。人に頼る勇気がないというか。そういう方と巡り合うのは難しいかなと思ったので、自分ひとりで行くしかないという道を選びました。だから、誰も頼っていないです。頼れるのは加湿器だけです(笑)。 久芳 お話を聞いていると、楽しむと言いますか、自分にストレスをかけすぎないのが、遠藤さんのやり方なのかなと思いました。 遠藤 いろいろなプレッシャーがあっても楽しめるような自分でいないと、いいパフォーマンスもできないし、いい歌も歌えないと、すごく思います。スキルアップも大切ですが、やっぱり僕らは言葉を伝える仕事なので、いろんなことを経験しないと説得力がないだろうと。僕らが一番カッコ悪く見えるのは嘘くさいことだと思うので、これからも嘘じゃないものを歌っていきたいです。今回の「爆上戦隊ブンブンジャー」は歌詩がパワーワードだらけなんですが、ちゃんと伝えられるだけのいろんな経験をいっぱいしていきたいな、とは常に思ってます。
■遠藤正明さん 宮城県石巻市出身、歌手。『勇者王ガオガイガー』の主題歌など数多くのアニメソングを歌唱。『爆上戦隊ブンブンジャー』で21年ぶりの特撮OPを担当。YouTube『えんちゃんねるTV』更新中。8月28日には渋谷Veats Shibuyaにて、『遠藤正明 2024 生誕祭』開催決定!! 取材・文/金山靖
MonoMaxWeb編集部