「夜見ケ浜人」の人骨再発見 鳥取で55年前出土、年代測定へ
鳥取県境港市で55年前に出土し、2万~5万年前(後期旧石器時代)の女性の顎と発表された後に行方不明となっていた「夜見ケ浜人」の人骨が4月に、早稲田大の考古学研究室から見つかった。今後、年代測定などが進められる予定という。人骨の年代は縄文時代とする説もあり、18年前から追跡調査していた同市の元教育長根平雄一郎さん(76)は「鑑定結果を期待して待ちたい」と話している。 人骨は1969年に境港市で発見され、早大の故・直良信夫教授が鑑定し、付近の地名にちなんで夜見ケ浜人と名付けた。72年以降、東大に再鑑定を依頼。85年に直良氏が死去したため、早大に返還されたとみられるが、行方不明だった。