神奈川県民ホール、建て替えによる再整備へ 老朽化で来年4月から休館
神奈川県の黒岩祐治知事は28日の県議会代表質問で、来年4月から休館する県民ホール(横浜市中区)について、建て替えによる再整備を進める考えを明らかにした。自民党会派の田中徳一郎県議への答弁。 県民ホールをめぐっては、施設の老朽化などを理由に令和7年4月以降の休館が決まっている。県では、大規模改修や建て替えなどを含めて今後の在り方を検討してきた。 その中で、耐用年数と財政負担などを試算。現状に近い規模で建て替えた場合は約420億円かかるものの、大規模改修(約312億円)より耐用年数が圧倒的に長く、バリアフリーなどにも柔軟に対応できるという。具体的な施設の内容は検討を続けていく。 黒岩知事は「本格的なオペラやバレエの公演など、舞台芸術の上演も可能な施設としての再整備を念頭に置いている。誰もが使いやすいバリアフリーなどを意識し、これまで県民ホールが果たしてきた役割をしっかり担っていける施設にしていきたい」と話した。