舛添知事「第三者の目」盾にあいまい答弁 ホテル面談疑惑さらに深まる
千葉のリゾートホテル問題をめぐっては、知事は2013年1月3日、14年1月2日にホテル内で事務所関係者らと会議を開いたとして経費約37万円を政治資金収支報告書に記載したものの、弁護士の調査は「出版会社社長と政治に関わる面談はあったが実態は正月の家族旅行」として「不適切」支出と指摘した。 これらは知事の参院議員時代の支出のため、都総務局長はこの日、「地方自治法に基づく『百条委員会』での調査としてはなじみにくい」と答弁。だが、千葉のホテル代金については市民団体がすでに政治資金規正法(虚偽記載)の疑いで告発しており、仮に会社社長との面談が架空だった場合、西宮市の「号泣県議」のように同法違反に問われる可能性がある。 「都民から信頼されていないあなたには、都政を担う資格がない」「知事には一秒でも速く身を引いてほしい」。進退に絡んで与野党問わず前日以上の批判が噴出する中、最大与党の自民は「今回が苦言を呈する最後の機会」(堀宏道氏)として、昨日の「いつでも警告に代わる措置を取る」(神林茂氏)と同様、ただちに辞職を迫ることはなかった。 知事は「弁護士の調査結果やみなさまの批判をもとに、反省の気持ちを胸に刻んで地道に都民の理解を求めて生きたい」と続投への意思を繰り返した。