兵庫県元総務部長 死亡した元県民局長の私的な情報を個人的に所持 百条委員会が証人尋問の録画を公開
読売テレビ
兵庫県知事選挙で斎藤元彦知事に敗れた稲村和美さんの陣営が、選挙期間中に、ウソの通報でSNSのアカウントを凍結されたとして22日、警察に告訴状を提出しました。 【速報】兵庫知事選で稲村氏支持の姫路市長 立花氏が県議自宅前で行った街頭演説は「モラルハザード」 今月17日に投開票が行われた兵庫県知事選で、前尼崎市長の稲村和美さんは、斎藤知事に約13万票の差をつけられ落選しました。稲村さんの陣営によりますと、選挙期間中、後援会が運営する2つのXのアカウントが10日間にわたって凍結されたということです。 陣営は「Xのルールに違反した」というウソの通報が多数行われたためで、通報したアカウントを「選挙妨害」だと主張。この日、偽計業務妨害の疑いで容疑者不詳のまま警察に告訴状を提出し、公職選挙法違反の疑いでも告発状を提出しました。 稲村氏の後援会世話人・津久井進 弁護士 「アカウントが凍結された、そのような異常事態についてはきちんと検証することが必要」 一方、斎藤知事の疑惑を調査する百条委員会は、選挙直前に非公開で行われた証人尋問の録画を公開し、疑惑を告発後に死亡した元県民局長の私的な情報を、内部調査を行った県の元総務部長が個人的に所持していたことが明らかになりました。 この証人尋問は、知事選への影響を考慮するとして非公開で行われましたが、百条委員会は22日、録画を一部加工したうえで公開しました。 関係者によりますと、井ノ本知明 元総務部長は、亡くなった元県民局長の公用パソコンから得られた私的情報を外部に漏らした疑いが持たれていましたが、尋問で井ノ本氏は、情報をプリントアウトし 所持していたことを明らかにしました。その上で、その紙を誰かに見せたかについて問われると… 井ノ本知明 元総務部長 「証言が手掛かりになって、守秘義務違反の嫌疑を受ける可能性がありますので、証言は控えさせていただきたい」 公開された録画には、インターネット上に音声が流出していたとみられる片山元副知事への尋問も含まれています。