【今朝の5本】仕事を始める前に読んでおきたい厳選ニュース
(ブルームバーグ): ニューヨーク外国為替市場で円がドルに対して一時1%下落し、156円台半ばを付けました。きっかけとなったのは米国のサービスセクターの指数。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の全てを上回るサプライズで、ドル買い優勢となりました。一方、カナダ・ドルは一時、大幅に下落。中央銀行の判断が影響を及ぼした格好です。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
9カ月ぶり高水準
米供給管理協会(ISM)が発表した5月の非製造業総合景況指数は53.8と、9カ月ぶりの高水準となった。予想中央値は51。前月の49.4からは4.4ポイント上昇と、昨年1月以来の大きな上げ幅を記録した。特に業況指数が61.2と大幅に上昇し、2022年11月以来の高水準。弱いデータが最近続いていたため、今回の指標は経済に対する一定の安心感をもたらす。
低い伸び
ADPリサーチ・インスティテュートがまとめた5月の米民間雇用者数は15万2000人増と、伸びが1月以降で最も低くなった。市場予想は17万5000人増だった。特に製造業が2万人減と、昨年7月以来の大幅減少となったほか、専門職・ビジネスサービスや鉱業などでも減少した。娯楽・ホスピタリティーの雇用は昨年11月以降で最も低い伸びにとどまった。政府部門の雇用も含む5月の雇用統計は7日に発表される。
先陣切って利下げ
カナダ銀行(中央銀行)は政策金利を0.25ポイント引き下げ4.75%とした。経済のソフトランディング(軟着陸)が視野に入る中、主要7カ国(G7)の先陣を切って金融緩和に着手した。ブルームバーグの調査でも、利下げが広く予想されていた。カナダ中銀はインフレ率が2%の目標に向かっているとの確信を深めており、さらなる進展が得られれば「追加利下げを想定するのは理にかなう」としている。発表を受けて、カナダ国債は上昇。カナダ・ドルは対米ドルで下落した。