あの大草直子も絶句…!インドで体験した異次元の空間とは?超高級オーダーメイドファッションに魅了される
ファッションスタイリスト、エディターとして幅広い層から支持を集める大草直子さんによる人気連載「大草直子のOKINIインテリア」。今気になるインテリアや家具、アートなどについて語っていただく連載の海外出張編として、インドで出会ったモノ・コトを語っていただきます。大草さんの人生2度目のインドへの旅で足を踏み入れた、異次元の空間とは一体? 【写真で見る】大草直子のインド旅レポート。大富豪が通う超高級ブランド店に潜入!
2度目のインドへ。すべてが表裏一体で存在する国
8月半ば、インドへ行ってきました。 ジュエリーの仕事で、だったのですが、昨年「初インド」を体験して、もう2度目。「生きているうちには行かない」と思っていましたが、この展開の速さに、自分でも驚いています。 実は、今年もう1度、とも思っています(笑)。 ご縁があって、しかもタイミングが完璧に合わないと「呼ばれない」といわれるインド。 今回は、デリー、ジャイプール、コルカタと廻りましたが、その意味がなんとなくわかる気がしました。 というのも、インドという国は、すべての要素が表裏。秩序と無秩序。諦念と野心。光と影。優しさと厳しさ。文化的と非文化的、といわれるように。 地球のどこでも見ない風景や文化が、そこここに広がっています。 時間の流れも独特な感じで、スケールが違う。気軽に行かれる場所ではない、というのが初心者の私の印象です。
インドの文化の深さを見た!豪華絢爛「サビアサチ」
ファッションは、ブロックプリント(手彫りの木版に染料を付け、それを押して描くプリント)や手刺繍など、伝統的な手法があるのですが、度肝を抜かれたのが、「サビアサチ」というブランドです。 デリーの店は昨年、コルカタの第一号店は今回訪れましたが、異次元の空間が広がります。 「異次元!」、実はこう評したのは、モダンリビングでもおなじみの、クリエイティブディレクターのhideya氏。 彼もここが大好きで、必ずインドに行く際は訪れるお店なんです。 市場が並び、牛が歩き、裸足の子供が走る大通りを抜けた住宅街にコルカタ店はあります。入り口には武器を持ったセキュリティが。重い扉を開けて入ると、まずは、薄暗い店内に広がる色と素材、抜けや余白がない空間に圧倒されます。こんなに「余白のない」スペースは見たことがないくらい。 エントランスを通り、階段を上がると、サリーが飾られたメインフロア。 そう、サビアサチは、インドの超富裕層が結婚式やイベントで着るサリーをオートクチュールで仕立てるブランド。 今ではプレタポルテも手掛け、ニューヨークのソーシャライツから火が付き、インド国外にも人気が広がりました。ニューヨークにブティックがあり、2021年には世界的ブランドH&Mで、コラボレーションコレクションが発表されています。