豪州コアインフレ率、高止まり続く-中銀の引き締めスタンスを正当化
(ブルームバーグ): オーストラリアの7-9月(第3四半期)のコアインフレ率は高止まりが続いた。物価圧力解消に時間がかかり、当面は景気抑制的な金融政策を維持する必要があるというオーストラリア準備銀行(中央銀行)の見解を裏付ける数字となった。
豪統計局が30日発表した注目度の高いCPIトリム平均(変動の激しい項目を除く)上昇率は前期比0.8%となり、予想と一致した。4-6月(第2四半期)は0.8%から0.9%に上向き改定された。
CPIトリム平均の前年同期比上昇率も3.5%と予想と一致し、4-6月の数字は3.9%から4%に改定された。
一方、9月のCPI上昇率は前年同月比2.1%と、エコノミスト予想(2.4%)を下回り、2021年7月以来の低い伸びにとどまった。8月の2.7%から減速した。政府のエネルギー関連補助金がヘッドラインインフレ率の抑制に寄与した。
豪ドルと金融政策に敏感な3年国債相場は、CPI統計発表後もほぼ変わらず。
今回公表された数字は、豪中銀のインフレ予測とおおむね一致する。ブロック総裁は、先週公表した年次報告で、CPI上昇率が2-3%の目標レンジの範囲内に持続的に収まるには「もう1、2年」かかるとの見通しを示していた。
原題:Australia’s Elevated Inflation Backs Tight RBA Policy Stance (2)、Australia’s Consumer Inflation Slows to Lowest Since July 2021(抜粋)
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Swati Pandey