日経平均、一時「4万円台」回復も上値の重い展開 日本株“上昇”のカギとなる「3つの注目ポイント」【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
各ポイントは今後、業績は企業自身の予想、企業改革は開示の中身、賃金は実質賃金が焦点
このように、企業業績、企業改革、賃金は、いずれも改善傾向が確認されており、実際、日経平均株価の動きに目を向けると、2023年12月5日の終値は32,775円82銭でしたが、2024年3月22日の取引時間中に一時41,087円75銭の高値をつけるなど、水準を大きく切り上げました。ただ、その後、日経平均の上値はやや重くなっており、3つの注目ポイントについて、ここまでの改善傾向は、いったん織り込まれた可能性が高いと思われます。 今後、企業業績は、企業自身の2024年度の予想で回復傾向が確認されること、企業改革は、開示の割合ではなく、開示の中身がより重要となり、投資家の高い評価が得られるような開示内容が増えること、賃金は、実質賃金の前年同月比の伸びがプラスに転じていくことが、焦点になると考えます(図表2)。これらの動きが確認、もしくはその期待が強まれば、日経平均は再び上昇基調を強めることが期待されます。 (2024年4月2日) ※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。 ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『日経平均、一時「4万円台」回復も上値の重い展開 日本株“上昇”のカギとなる「3つの注目ポイント」【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』を参照)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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