青学大対亜大　9回途中3失点の青学大・中西（右）は試合後の会見で悔しそうな表情を見せる。左は安藤監督（撮影・足立雅史）

＜東都大学野球：青学大5－3亜大＞◇第4週最終日◇11日◇神宮 　首位を走る青学大が亜大の追い上げを振り切り、勝ち点を「4」に伸ばした。敗れた亜大は、優勝の可能性が消滅した。 　中2日で先発の青学大・中西聖輝投手（3年＝智弁和歌山）が今季6勝目を挙げるも、悔しさをにじませた。8回まで0を並べる快投。なおも9回1死から味方三塁手の失策で出塁を許すと、次打者に左前打で1死一、二塁のピンチを招いた。 　ベンチで戦況を見つめていたナインと安藤寧則監督（47）から「ここだぞ！　投げ切れ！」と力強い声援を受けたが、相手6番に左越え3ランを被弾し、8回1／3を3失点（自責2）で降板した。 　中西は「最後打ち取ったと思った当たりで走者が出たところで、集中力を保ち続けられなかった。勝てたので良かったんですけど、課題が出たので次に修正したい」と終始悔しい表情だった。指揮官も「我慢強く投げてくれた。ただ、最後のところ。『野手が出した走者は投手が返すな』っていう話はしている。そこをクリアできれば真のエースになってくれる」と期待を込めた。 　チームはここまで今秋ドラフト上位候補の西川史礁外野手（4年＝龍谷大平安）、同じくドラフト候補の主将佐々木泰内野手（4年＝県岐阜商）、3番を任されていた小田康一郎内野手（3年＝中京）ら3人の主力選手が、死球の影響で離脱もしくはスタメンを外れている。 　そんな中、8日亜大戦で受けた死球で左手を打撲した佐々木が3試合ぶりに試合に出場した。3ラン被弾後の9回1死走者なしから三塁の守備固めに入った。左腕にはテーピングを巻いていた。