『SILENT HILL 2』

2001年にPlayStation2用ソフトとして登場したホラーゲームの金字塔『サイレントヒル2』が23年の時を経て復活。コナミデジタルエンタテインメント（東京都中央区）が10月8日、PlayStation5とPC用のリメイク版を発売しました。 【画像集】どっちが怖い？ オリジナル版とリメイク版、両方の『サイレントヒル2』を比べてみる 霧が濃く漂い、異形の怪物がうろつく「サイレントヒル」という街を舞台にしたこのゲーム。リリースされると、海外のレビュー集積サイトであるMetacriticで平均87点（※）を獲得。たった3日で全世界100万本を出荷したと発表されています。 （※10月8日時点。10月17日現在では86点）

PC版を販売するSteamでも10月17日時点で、約1万3000件のユーザーレビューが集まりました。そのうち95%がGoodと評価する「非常に好評」を獲得するなど、批評家だけではなくプレイヤーからも非常に高い評価を得ている本作。 筆者もPC版をプレイしたところ、オリジナル版の素晴らしすぎるストーリーを完璧に活かし、そして現代的な遊びやすさも加えた、評判通りの面白すぎる作品だと感じました。 本記事ではネタバレをなるべく省き、同作の魅力を語らせていただこうと思います。

とにかく怖い！

最初に白状するのですが、筆者はオリジナル版をクリアしていません。発売当時小学生で、中学3年生になったあたりでやっと遊ぶことができたのですが、あまりの怖さとストーリーの難解さに中盤でギブアップしたのを覚えています。 それから約20年。再挑戦はリメイク版となりましたが、当時のビビりまくっていた記憶が蘇るような“恐怖”が目に飛び込んできました。 薄暗く見通しが悪い架空の観光地「サイレントヒル」には、「ゾンビ」や「幽霊」とは違う気持ちの悪い「何か」がうごめいています。人間を模倣するような姿で襲い掛かってきたと思えば、その場でガクガクと“バグった”ような挙動を見せたり、地面を這って襲い掛かってきたり……脳の理解が追い付かないような挙動で想定が常に裏切られ、焦りを感じる怖さがありました。