神戸空港ーベトナム、チャーター便就航へ 25年4、5月に旅行ツアー 新ターミナルは4月18日に利用開始
神戸市は25日、神戸空港とベトナムを結ぶ国際チャーター便が来春に就航すると発表した。インバウンド(訪日客)向けに関西・西日本の周遊ツアーを企画し、日本からの旅行客には現地のリゾート地や世界遺産などを巡るプランを提供。年3往復する計画を立てる。国際線の新ターミナルビルは同4月18日からの利用も公表された。 【写真】新ターミナルビルの内観イメージ 同空港では韓国・ソウル便に次ぐ2番目の運航計画の公表。旅行商品は日本旅行(東京)と神戸新聞旅行社、現地の旅行会社が企画、販売する。ベトナム旅行ツアーは今月28日から販売が始まり、同空港からの海外旅行商品では第1弾。 ベトナムの格安航空会社(LCC)「ベトジェットエア」の航空機(エアバスA320、約170席)をチャーターする。日程は来年4月30日~5月4日の4泊5日。ベトナムツアーは中部のリゾート地・ダナンと世界文化遺産の港町ホイアンなどを巡る旅と、リゾートで自由に滞在するプランを用意する。いずれもホーチミンから神戸へ帰航する。 インバウンド向けのツアーは姫路・広島など西日本や大阪・京都などを旅する各種プランから選ぶ。神戸市内で2泊して北野・異人館街や六甲ガーデンテラスなどの観光地も訪ねる行程。来夏と来年の年末年始にも同様のツアー商品を予定している。 また、国際チャーター便が発着する新ターミナルは「第2ターミナルビル」の名称に決まった。運用中の国内線ターミナルは「第1ターミナルビル」と呼称する。来春には発着枠が1日最大80回から120回に拡大されるため、第2ターミナルも国内便の発着に活用する。 他の国・地域への国際チャーター便就航について、久元喜造市長は定例会見で「いくつかの航空会社から引き合いはあるが、まだ公表できる段階ではない」と述べた。神戸空港は2030年前後の国際定期便就航を予定している。(金 旻革)