日本人宇宙飛行士に2回の月面着陸機会 「アルテミス計画」与圧ローバー巡り日米間で署名
アルテミス計画の有人月面探査車については先日も「Lunar Terrain Vehicle(LTV)」を開発する企業として米国の3社が選定されていますが、LTVは与圧式キャビンを持たない非与圧式のローバーとなるため、宇宙飛行士は月面活動用の宇宙服を着た状態で搭乗することになります。 一方、日本では宇宙航空研究開発機構(JAXA)とトヨタ自動車が与圧式のキャビンを備えたローバー、愛称「LUNAR CRUISER(ルナクルーザー)」の開発を進めています。4畳半ほどの与圧式キャビンを備えるルナクルーザーは言ってみれば“走る月面基地”あるいは“月面のキャンピングカー”として機能するもので、月面を移動しながら探査するための研究設備としての機能だけでなく、2名の宇宙飛行士の生活を最大30日間にわたって支える居住設備としての機能も与えられます。また、アルテミス計画の有人ミッションは1年に1回のペースで実施されるため人を乗せない期間も生じますが、ルナクルーザーは無人での運用も可能になる予定だということです。 Source 文部科学省 - 国際宇宙探査(与圧ローバによる月面探査の実施取決めの署名について) NASA - NASA, Japan Advance Space Cooperation, Sign Agreement for Lunar Rover トヨタ自動車 - トヨタイムズ
sorae編集部