実姉が明かす、ブレイキン代表「シゲキックス(Shigekix)」を育てた“文武両道”の教育方針 「幼い頃の弟のあだ名は“小さいおじさん”でした」【全2回のうち第1回】
半井家の教育方針は「文武両道」、「当たり前のことを当たり前にやる」
「どちらもスポーツマンで音楽好き。父はバンド活動に勤しみ、母はディスコに足を運んでいたこともあった」という両親の下で育った半井きょうだいは、文武両道を掲げる両親の教えを守り、2人で実力を高め合っていった。 「私たちの両親は『当たり前のことを当たり前にやろう』というスタンスでした。私の場合は、ダンス以外に水泳や英会話など『やりたい』と言ったことに対しては背中を押してくれましたけど、もし練習をしなくなったり、学校の勉強についていけなくなったりした時にはやらせてもらえなくなってしまう。最低限のラインを守ることに対して両親は強いこだわりを持っていました。なので、私たち2人は海外遠征から帰ってきた日も学校に行っていましたし、テスト期間中はしっかり勉強といった具合に、ダンスをする以外の部分は普通の学生と変わらない日々を過ごしていました」 そのような半井家の教育方針の下でダンスの技術を磨き上げていった2人だが、その性格は対照的だ。
「小さい頃から落ち着いていて、ニックネームは『小さなおじさん』」 姉・彩弥が語るシゲキックスの幼少期
「私は昔から人の前に立って話すことが好きで、生徒会の会長や学級委員を任されるような性格でしたが、弟の重幸は言葉よりも絵を描いたりする方が得意なタイプで、ブレイキンをやるようになってから、徐々に人前で話す機会が増えていったという感じです。でも、重幸は子供の頃から独特の落ち着きやオーラを醸し出していて、周囲からは話している時の年齢離れした雰囲気から『小さいおじさん』というニックネームで呼ばれていました」 彩弥さんの影響で重幸さんもダンスを始め、その後も互いに切磋琢磨していったきょうだいの関係を「お互いに刺激し高め合える存在」と話す彩弥さんは、「互いに日の丸を背負うようになった今も一緒に練習することがある」という2人の特別な関係性について次のように言及する。 「こういう言い方をするのは少し悔しいですけど、もし私が男性で、重幸と代表枠を争うような関係性だったら、悔しさを通り越して『もういいや!』と投げ出してしまうようなタイミングが訪れていたかもしれません。でも異なる性別で、目指しているダンスのスタイルが異なるからこそ、これまでずっとお互いに高め合える存在でいられたのかなと思います。重幸の活躍する姿を見ると私も刺激を受けて『負けずに頑張らなきゃ…』と思える。もし何か立ち止まってしまった時も、『彼のアドバイスなら、1回くらいは聞いてみようかな?』と素直になれるところはありますし、きょうだいの性別が異なるからこそ、良い関係性でいられたところはあると思います」