“交流戦男”の今永昇太や山本由伸、松井裕樹がメジャーに行ったけど「首位打者はセだと牧秀悟。パは?」直近3年データ比較が面白い
3連覇オリックスは交流戦前、一度も…
順位の変動を見ていくと、もう一つ気が付くことがある。 パ・リーグ3連覇しているオリックスが、交流戦前の時点では一度も首位ではなかったこと。今年のパ・リーグはソフトバンクの圧勝ムード、オリックスはポストシーズンも危ういように見えているが、現時点ではまだ先は読めないといえる。 なお、ここ3年の交流戦12球団戦績はこのようになっている。 〈セ・リーグ〉 ヤクルト54試31勝23敗0分 率.574 DeNA54試29勝22敗3分 率.569 阪神54試30勝23敗1分 率.566 巨人54試26勝25敗3分 率.510 中日54試23勝28敗3分 率.451 広島54試17勝34敗3分 率.333 〈パ・リーグ〉 オリックス54試31勝22敗1分 率.585 楽天54試27勝26敗1分 率.509 ソフトバンク54試25勝25敗4分 率.500 ロッテ54試25勝26敗3分 率.490 日本ハム54試25勝29敗0分 率.463 西武54試22勝28敗4分 率.440 2022年まで連覇したヤクルトと、リーグ3連覇のオリックスが交流戦で最も多く勝っている。 コロナ前まで、ソフトバンクは交流戦で常に6割以上の勝率を誇り、交流戦の大勝でペナントレースを優位にした部分があった。しかしこの3年は五分の星。同じパターンになれば、交流戦を経て、今季好調の日本ハムやロッテ、オリックスなどに肉薄される可能性はあるだろう。
ここ3年の交流戦首位打者…セは牧。パは?
続いて、ここ3年の交流戦の個人成績を見てみよう。 【打撃、規定打席以上の打率5傑】 〈セ・リーグ〉 牧秀悟(De)54試210打70安11本35点3盗 率.333 ビシエド(中)49試175打55安7本20点1盗 率.314 宮﨑敏郎(De)52試196打60安6本36点0盗 率.306 佐野恵太(De)54試217打66安5本30点0盗 率.304 岡本和真(巨)54試197打57安20本52点0盗 率.289 〈パ・リーグ〉 牧原大成(ソ)44試170打57安2本21点5盗 率.335 福田周平(オ)39試147打49安0本11点3盗 率.333 鈴木大地(楽)45試146打48安3本12点1盗 率.329 杉本裕太郎(オ)51試188打59安6本27点1盗 率.314 小深田大翔(楽)51試178打52安2本9点6盗 率.292 両リーグ通じての首位打者は伏兵的存在のソフトバンク牧原。これに次いだのはDeNAの牧、オリックスの福田だった。 セには巨人・岡本の20本塁打を筆頭に2ケタ本塁打を打った打者が7人もいるのと対照的に、パは昨年まで西武、現ソフトバンク山川穂高の11本だけ。打点でもセは岡本の52打点を筆頭に30打点以上が8人だが、パは楽天・浅村栄斗の33打点が最多だ。長打力という点ではセの方が圧倒的に優勢を誇っている。 盗塁は、阪神の中野拓夢の16、パではソフトバンク周東佑京の9が最多だった。
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