“交流戦男”の今永昇太や山本由伸、松井裕樹がメジャーに行ったけど「首位打者はセだと牧秀悟。パは?」直近3年データ比較が面白い
ここ3年の「交流戦前と交流戦後」の順位表を比較
ここからは2021~2023年のさまざまな成績を振り返っていく。まずはセ・パ両リーグの「交流戦前」と「交流戦後」の順位表を比べてみよう。 〈2021年 セ・リーグ〉 ・交流戦前 阪 神42試28勝12敗2分 率.700 差-- 巨 人46試23勝16敗7分 率.590 差4.5 ヤクルト43試20勝16敗7分 率.556 差6 広 島41試16勝20敗5分 率.444 差10 中 日45試16勝22敗7分 率.421 差11 DeNA47試12勝29敗6分 率.293 差16.5 ・交流戦後 阪 神60試39勝19敗2分 率.672 差-- ヤクルト61試30勝24敗7分 率.556 差7 巨 人64試30勝24敗10分 率.556 差7 中 日63試25勝29敗9分 率.463 差12 DeNA65試21勝35敗9分 率.375 差17 広 島56試18勝30敗8分 率.375 差16 阪神が交流戦の間にゲーム差を広げたが、この年優勝のヤクルトが2位につけている。 〈2021年 パ・リーグ〉 ・交流戦前 ソフトバンク48試24勝17敗7分 率.585 差-- 楽 天48試23勝17敗8分 率.575 差0.5 ロッテ46試20勝19敗7分 率.513 差3 西 武47試19勝20敗8分 率.487 差4 オリックス47試18勝22敗7分 率.450 差5.5 日本ハム44試15勝24敗5分 率.385 差8 ・交流戦後 楽 天66試32勝25敗9分 率.561 差-- ソフトバンク66試29勝26敗11分 率.527 差2 オリックス65試30勝27敗8分 率.526 差2 ロッテ64試28勝28敗8分 率.500 差3.5 西 武63試25勝26敗12分 率.490 差4 日本ハム61試21勝35敗5分 率.375 差10.5 ソフトバンクと競り合いをしていた楽天が1位になった。この年リーグ優勝のオリックスは5位から3位に順位を上げていた。 〈2022年 セ・リーグ〉 ・交流戦前 ヤクルト44試26勝17敗1分 率.605 差-- 巨 人49試28勝21敗0分 率.571 差1 広 島46試25勝19敗2分 率.568 差1.5 中 日44試20勝24敗0分 率.455 差6.5 DeNA40試17勝23敗0分 率.425 差7.5 阪 神47試17勝29敗1分 率.370 差10.5 ・交流戦後 ヤクルト62試40勝21敗1分 率.656 差-- 巨 人67試36勝31敗0分 率.537 差7 広 島64試30勝32敗2分 率.484 差10.5 阪 神65試29勝35敗1分 率.453 差12.5 DeNA58試26勝32敗0分 率.448 差12.5 中 日62試27勝35敗0分 率.435 差13.5 ヤクルトが交流戦の大勝ち(14勝4敗)で、2位の巨人を突き放して独走態勢に入った。 〈2022年 パ・リーグ〉 ・交流戦前 楽 天42試26勝15敗1分 率.634 差-- ソフトバンク43試25勝17敗1分 率.595 差1.5 オリックス46試22勝24敗0分 率.478 差6.5 西 武45試21勝23敗1分 率.477 差6.5 ロッテ45試19勝25敗1分 率.432 差8.5 日本ハム45試18勝27敗0分 率.400 差10 ・交流戦後 楽 天60試35勝24敗1分 率.593 差-- ソフトバンク61試34勝26敗1分 率.567 差1.5 西 武63試30勝32敗1分 率.484 差6.5 オリックス64試30勝34敗0分 率.469 差7.5 ロッテ63試29勝33敗1分 率.468 差7.5 日本ハム63試26勝37敗0分 率.413 差11 楽天、ソフトバンクともに勝率を落とした。優勝したオリックスはこの時点では負け越していた。 〈2023年 セ・リーグ〉 ・交流戦前 阪 神46試31勝14敗1分 率.689 差-- DeNA44試24勝19敗1分 率.558 差6 広 島46試24勝22敗0分 率.522 差7.5 巨 人47試23勝24敗0分 率.489 差9 ヤクルト47試17勝28敗2分 率.378 差14 中 日46試17勝29敗0分 率.370 差14.5 ・交流戦後 阪 神64試38勝24敗2分 率.613 差-- DeNA62試35勝26敗1分 率.574 差2.5 巨 人65試34勝31敗0分 率.523 差5.5 広 島64試33勝31敗0分 率.516 差6 ヤクルト65試24勝39敗2分 率.381 差14.5 中 日64試24勝39敗1分 率.381 差14.5 圧勝していた阪神(7勝10敗1分)が負け越したためにDeNAとの差が縮まっている。阪神は交流戦以降から盛り返した。 〈2023年 パ・リーグ〉 ・交流戦前 ロッテ42試25勝15敗2分 率.625 差-- オリックス47試26勝19敗2分 率.578 差1.5 ソフトバンク43試23勝18敗2分 率.561 差2.5 日本ハム48試21勝27敗0分 率.438 差8 西 武46試19勝26敗1分 率.422 差8.5 楽 天44試17勝26敗1分 率.395 差9.5 ・交流戦後 オリックス65試37勝26敗2分 率.587 差-- ソフトバンク61試34勝25敗2分 率.576 差1 ロッテ60試32勝24敗4分 率.571 差1.5 日本ハム66試31勝35敗0分 率.470 差7.5 楽 天62試26勝35敗1分 率.426 差10 西 武64試25勝38敗1分 率.397 差12 オリックスが交流戦で11勝7敗と勝ち越して、ロッテを抜いて首位に立った。 このように振り返っていくと、圧倒的なリードがあったチームが勢いを殺がれたり、伏兵的なチームが馬群から抜け出してトップに立ったり、交流戦は、そういう化学変化を起こすケースが見受けられる。
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